放送予定
No.3216
2012年6月19日(火)放送
“忘れられる権利”はネット社会を変えるか?
出演者
生貝 直人 さん(慶應義塾大学大学院特任助教)
過去の関連する放送回
- 2009年11月5日(木)放送
- 壁崩壊20年 欧州の光と影
- 2009年12月17日(木)放送
- さよならオリエント急行
- 2011年10月4日(火)放送
- 欧州信用不安の行方
- 2011年11月14日(月)放送
- 世界金融危機を防げ IMFラガルド専務理事に聞く
- 2012年2月28日(火)放送
- 思いが伝わる声を作れ ~初音ミク 歌声の秘密~
今「忘れられる権利」というネット上での新たなプライバシー保護が注目を集めている。悪意を持った第三者が、Facebookやブログなどのネット上に蓄積した個人の情報をかき集め、住所や家族関係、過去の恋愛経験までを、ネット上に晒すプライバシー侵害が相次いるためだ。その数は国内だけでも去年一年間で1万件に上る。そんな中、今年1月EUで世界で初めて提唱された「忘れられる権利」は、サーバーの管理者や検索サービス会社に対し、個人が自分の情報を削除させる権利を認めることで、プライバシー保護を強化するのが狙いだ。しかし、不都合な情報の削除を一方的に認めることが、ネットが広げてきた「表現の自由」や「知る権利」を損なうという懸念も広がっている。ネットが社会のインフラと化した今、膨大に蓄積されていく個人情報とどう向き合うべきかを考える。