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2012年6月14日(木) 19:14 |
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石井知事が今期限りでの退任表明
将来への道筋をつけることができたと思い、決断したということです。 岡山県の石井知事は、14日開かれた定例県議会で、この秋に行われる知事選挙に出馬せず、今期限りで退任することを明らかにしました。
真剣な表情で、議場に姿を現した石井知事です。 「次期知事選への進退についてどのように考えているのか」という代表質問に対し、自らの決意を述べました。 石井知事は現在4期目です。 今年11月に任期満了を迎えることから、動向が注目されていました。 14日午前中の本会議が終了したあと、臨時の会見が開かれ、 退任することを最終的に決断した次期について、「つい3日から4日前」と明かしました。 当時の建設省をやめ、1996年の知事選で初当選を果たした石井正弘知事。 県政に携わり最初に直面したのが、危機的な県の財政状況でした。 前任の長野知事時代に、高速道路や吉備高原都市など箱物・インフラは整備されたものの、約8000億円に上る累積債務を背負っての船出でした。 2001年の岡山空港の滑走路3000メートル化事業など、県の発展に必要な事業は最小限に続けたものの、大規模事業を軒並み凍結し、県の一大イベントとなった2005年のおかやま国体も緊縮財政の中で行いました。 しかし、2008年岡山県の財政は危機的な状況に陥ります。 このままでは財政破綻した夕張市と同じ、財政再建団体になる可能性があるという発表が行われたのです。 その結果、2004年に始まった県職員の給与カットはいまだに続き、県が出資し第3セクターで運営されてきた、くらしきチボリ公園も閉園に追い込まれることになります。 しかし、2009年から取り組んだ財政構造改革プランで、歳出削減や歳入確保に取り組んだ結果、目標とした396億円の95%以上が2015年度には達成できる見込みになりました。 14日、4期16年での退任を表明した石井知事ですが、任期は今年11月までです。 今期限りでの退任を表明した石井知事です。 次の知事については、「県民が選択することでありそれにゆだねるつもりである。後継者の指名は考えていない」と述べました。 秋に行われる岡山県知事選挙には、これまでに、前の岡山県議会議員・一井暁子氏と、前の天満屋社長・伊原木隆太氏が出馬を表明しています。
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