麻生幾氏 高橋克也容疑者を分析6月12日 0時53分
『極秘捜査』など、オウム真理教についての著作がある作家の麻生幾氏は、逃亡を続けている高橋克也容疑者の行方について「警察は、防犯カメラの映像を徹底的に分析している。追い詰められた高橋容疑者は、これまで潜伏していた川崎市からすでに出ている可能性が高い」としたうえで「高橋容疑者は、17年間の逃亡生活で都会の人波に紛れ込むサバイバル術を身につけており、今は東京や埼玉、千葉などに潜伏しているのではないか」と推理しています。
また、高橋容疑者が住んでいた部屋の中から防犯カメラについて書かれた雑誌が見つかったことについて「専門的なものではなく、初歩的な内容のものだと聞いている。高橋容疑者がすべての防犯カメラから身を隠すのは難しく、不自然な動きをして、かえってカメラに映り込んでいる可能性もある。高橋容疑者にたどりつく映像はこれからも出てくると思う」と話しています。
また菊地直子容疑者と高橋容疑者の関係については「菊地容疑者が書いたノートなどを読むと、オウム真理教の逃亡犯は、お互いに精神的な結びつきが強い。菊地容疑者が高橋容疑者を嫌うような供述をしているという話もあるが、それは同居していた男性への配慮で、最近まで高橋容疑者と連絡を取っていたのではないか」と話しています。
一方、警察が高橋容疑者の映像を次々に公開して捜査を続けていることについて「一部の捜査員からは、高橋容疑者の逃走を容易にしかねないとして反対の声も上がったようだが、その一方で、逮捕にあたって『国民の協力を求めるべきだ』という意見も出されたのだろう。ただ、公開するのならもっと鮮明なものを出した方がいい」と話しています。
そして、今後の捜査の見通しについては「警察の力量は、われわれが想像している以上に高い。ひたひたと高橋容疑者に迫り、近々身柄を確保すると思う」としています。
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