'12/6/15
オスプレイ事故、広島に波紋
米フロリダ州で起きた米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの墜落事故を受け、14日、海兵隊仕様の別型機の先行搬入や訓練が浮上している米海兵隊岩国基地(岩国市)に隣接する広島県でも波紋が広がった。
廿日市市の真野勝弘市長は「(先行搬入は)市民の安心、安全が守れないと12日に外相などに要請文を出したばかり。オスプレイは事故が続いている」と指摘。「岩国などで毎月訓練があるとの情報もあり、常態化を危惧する。岩国基地を使用しないよう、引き続き求める」と反対姿勢を重ねて示した。
広島市の松井一実市長は「防衛は国の政策なのでコメントは差し控えるが、地域で暮らしている住民の安全をないがしろにしてはならない」と述べ、住民の不安を取り除く必要性を強調した。岩国基地への先行搬入計画に対する態度は明らかにしなかった。