'12/6/15
元宇品―海田湾に赤潮広がる
広島市宇品海岸地区の沿岸部を中心に14日、赤潮の発生が確認された。広島県水産課は、魚類の養殖場が近くに無いことから、漁業への影響は無いとみている。
赤潮は、元宇品の東沖から海田湾の沿岸約6キロにかけて広がった。広島港周辺の海域も茶褐色に染まった。
市水産課によると、地元の漁業関係者から13日に通報があった。14日に現地を調査。南区の金輪島の北東沖で1ミリリットル当たり1万9200個の植物プランクトン「プロロセントラム」を確認した。市水産課は「雨の後に好天となり、水温が上昇して異常発生したのではないか」とみる。
県水産課は「このプランクトンは無害種とされ、過去に養殖漁業などに被害を与えたことはない」としている。
【写真説明】赤潮の発生で海水が茶褐色に濁る広島市営桟橋周辺=14日午後1時15分(撮影・天畠智則)