2012.05.17 Thursday
需要。
あと今だに(未だに、ではないですよ)fi.Q売って!の声はあります。冗長な文章でアレですが、要点を下記に記します。
前エントリ回答4ともリンクする話でメールがあったからなのですが、正直に言えば実際にどの程度の需要があるのか未知数だったからと言うのが大きく占める問題です。
何よりも勝手が難しいアンプであり、既存のユーザさんから実際借りたり試聴する機会があって本人が納得した上で購入するのが良かろうという判断にも基づいた販売スタイルだったのです。
同時に今まで紹介制であったりわざわざtwitterを始めて購入して下さった皆さん方に申し訳が立たないという事もあって難しい舵取りを要求されます。もちろん誰しもしがらみは極力回避したい所でしょうし、こちらとしても筋も通さねばならない部分ですから断腸の思いではありますが一律で上記レギュレーション以外での販売要請は断ってきました。
また趣味の製品ですから「所有欲」も大事なファクターになってきます。「人とは違うモノが持ちたい」とか「人より良いモノが持ちたい」ってヤツですね。それがあって如何に個々に差別化するか?という話になってきます。その結果として色んな仕様やカスタマイズに変化した所以で、そのリピーター率の高さにも繋がっています。
実際にfi.Qの一般販売をした機会というのは、海外分を除いては1期(これはウチの販売分ではないのですが)とエミライさんで販売したem Editionのみで、1期の場合は2008年発売で裾野が拡がった今となってはポータブルオーディオの中ではベテランでコアなユーザが占めている事でしょうし、em Editionに至っても価格の面でのステータス性は否めませんよね。
総括すれば所有に対する情熱か価格か?というだけの話であった、と言えるでしょう。
何というかこういう話をしてますと、↓コレの話を思い出してしまいます。
まぁ、日本は結局こいつを買えなかったワケですが…導入できていたらと忍ばれます。
可能性の有無で言えば勿論あるに越した事は無く、まだ生産が続いてさえいれば、絶望する事もなかったであろうと。可能性0よりはマシであろうと。
そこで数週間悩んだ挙げ句、以下の決断を下すに至りました。
一般販売を、8台未満の範囲で行います。
未満というのは、予備機であるので割ける台数が100%確定できないからです。
元々fi.Qの歩留まりが悪くない(現時点で1%を切っているので)のがあってこそ実現し、それでも予備の一部を廻すという判断は自分としても大きな問題でした(結局「限定」なのか、となってしまうので)。
ただし留意頂きたいのはこの場合、ラプターとは違いモンキーモデルではなく逆で完全に組み上がった完成形どころか手を加える余地を無くした形、箔抵抗搭載型のみとします。下手にプレ値が付くよりは健全で、価格がパーツとして転嫁されている分価格相応の見返りもあろうという事です。
売り方としても最後だし多少何かブッ飛んだ事があっても良いかな、という所です。
狂犬かCCのどちらかの特別仕様となり(WCも出来ない事は無いですが追加の仕入れがあるので1,000円上がります)、
価格は両方とも前回特別仕様同様の¥126,000.-です。
ご購入の際は従前通りinfo@の方にメールを頂ければと思います。