関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり福井県の越前市会は14日、再稼働に慎重な対応を求める意見書を定例市会開会日の15日に議員提案で提出し、本会議で採決する方針を決めた。一部で提出に異論があるものの可決する見通し。可決されれば西川知事宛てに提出する。
同市会は3月定例会で、大飯3、4号機の拙速な再稼働に反対する意見書を全会一致で可決している。
この日、各会派の代表者が集まり、意見書の取り扱いについて協議した。嵐等議長によると、「再稼働への動きが最終局面を迎える中、意見書を可決しても効果は限定的」「市会として一度、拙速な再稼働に反対する意思を表明しており、あらためて可決する必要はない」と提出に否定的な意見も出たが、おおむね「再稼働は慎重であるべきだ」との見解で一致した。
15日は、本会議に先立つ議会運営委員会で意見書の内容を精査する。
嵐議長は取材に対し「原発の安全性が確保されていない中での再稼働はやはり慎重であるべきだ」と話した。