おおい町長 原発運転再開に同意6月14日 12時54分
関西電力・大飯原子力発電所がある福井県おおい町の時岡忍町長は、14日午前開かれた町議会で、大飯原発の3号機と4号機の運転再開に同意する考えを示しました。
福井県議会では、14日、全員協議会で各会派が意向を表明していて、西川知事は、おおい町と県議会の意向を踏まえて、運転再開への同意を判断することにしています。
おおい町の時岡町長は、14日午前9時からおおい町議会で開かれた全員協議会に出席しました。
この中で時岡町長は、関西電力大飯原発の3号機と4号機について「運転再開について容認することを決定した」と述べ、同意する考えを示しました。
時岡町長は、理由について、今月8日に野田総理大臣が記者会見し、原発の運転再開の必要性を訴えたことや、福井県が設置した原子力の専門家の委員会が「安全は確保できている」と評価したことなどを挙げました。
時岡町長は「同意を判断した背景には国のエネルギー事情がある。産業活性化などに原子力は一定期間必要だ」と述べ、14日中に、福井県の西川知事に直接伝えたいとしています。
一方、福井県議会も全員協議会を開き、運転再開についての各会派の意向を西川知事に報告しています。
このうち、過半数を占める最大会派の自民党県政会は、13日に開かれた会派の会合で、事実上、西川知事に判断を一任する方針を決めていて、このあと、その意向を報告する予定です。
西川知事は、おおい町と県議会の意向を踏まえて、運転再開への同意を判断することにしています。
官房長官“敬意を表したい”
藤村官房長官は、記者会見で「町議会の中で、町長から再稼働を容認する発言があったと聞いている。様々な批判があるなかで、判断したことに敬意を表したい。国としては、福井県、おおい町の理解が得られしだい、4大臣会合で議論をして、最終的な判断をしたい」と述べ、立地自治体の同意が得られしだい、野田総理大臣と関係閣僚らによる4大臣会合を開き、運転再開を決定する考えを示しました。
▽ 福井知事 運転再開同意を伝達方針 (6月14日 5時7分)
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