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長崎県漁連 玄海運転再開に反対6月14日 16時18分
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佐賀県にある九州電力玄海原子力発電所の運転再開について、長崎県の漁業協同組合連合会は「原発から30キロ圏内には長崎の漁船が多く操業し、事故が起きれば水産業に壊滅的な打撃は避けられない」などとして、都道府県の漁連では初めて、再開に反対する決議を採択しました。
長崎市で開かれた長崎県漁連の総会には、県内のおよそ70の漁協が出席し、玄海原発の運転再開に反対する決議が全会一致で採択されました。
それによりますと、玄海原発から30キロ圏内では長崎の漁船が多く操業し、事故が起きれば水産業への壊滅的な打撃は避けられず、漁業者としては、安全・安心な水産物を提供する責務があるとしています。
そのうえで国や九州電力から安全性の十分な説明がないかぎり、原発の運転再開に強く反対するとしています。
全国漁業協同組合連合会によりますと、都道府県の漁連が原発の運転再開に反対する決議をしたのは初めてです。
総会のあと、玄海原発からおよそ8キロのところにある松浦市の新松浦漁協の川上茂男組合長は「福島のような原発事故が起きれば、われわれの業界はすべて崩壊する。国や電力会社に対し、運転再開には真っ向から反対していく」と話していました。
長崎県漁連は、決議文を国と九州電力に提出することにしています。
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