国内原発メーカー:3社 新興国を中心に海外で事業拡大へ
毎日新聞 2012年06月14日 21時50分(最終更新 06月15日 00時05分)
日立は、3月にリトアニア政府と改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)の建設で合意した。福島第1原発などと同じ沸騰水型軽水炉(BWR)を改良し、冷却水を循環させるポンプを原子炉圧力容器内に取り込んだ「インターナルポンプ」などを取り入れ、安全性向上を図った。14日発表した計画では、昨年度はほぼゼロだった原発の海外売上高比率を20年度には5割程度まで高める方針で、売上高目標も11年度比で2倍超となる3600億円に設定した。
【ことば】BWRとPWR
BWR(沸騰水型軽水炉)は原子炉内で水を沸騰させて蒸気を作り、その蒸気で直接タービンを動かす方式。PWR(加圧水型軽水炉)は1次系と2次系に分かれており、タービンを動かす蒸気を作る水を原子炉内では沸騰させず、結果的にタービンを動かす蒸気に放射性物質は含まれないのが特色。世界的にはPWRが主流とされる。