大飯原発:再稼働同意、町長が福井知事に伝える
毎日新聞 2012年06月14日 22時40分
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、同町の時岡忍町長は14日、町議会での意見表明後に県庁を訪れ、再稼働への同意を西川一誠知事に直接伝えた。県議会は同日の全員協議会で、判断を西川知事に事実上、一任する意向を示している。西川知事は「おおい町、県議会の意見、これまでの国の対応と、関電の対応を確認し、最終判断したい」と述べた。
会談で時岡町長は西川知事に対し、野田佳彦首相が国民に原子力発電に対する強い思いを語ったことなど、町として容認した理由を説明。「町の意向に配慮し、判断してもらいたい」と求めた。
終了後、記者会見した時岡町長は「ほっとしている」と心境を語り、「時間をかけて安全を確認し、容認の判断ができたことはそれなりの意義があると感じている」と述べた。
西川知事は15日以降、関電の八木誠社長と会って緊急時の連絡を含むソフト面での安全対策などを要望。16日にも再稼働同意を野田首相に伝える。【佐藤慶、松井豊、橘建吾】