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先端医療機器搭載の車を活用 移動型診療を過疎地に導入

実証実験で活用する「ヘルスプロモーションカー」の同型車

 青森県と大手医療機器メーカーGEヘルスケア・ジャパン(東京都日野市)などは13日、先端医療機器を搭載し、検診や診察ができる医療車両「ヘルスプロモーションカー」を使った過疎地の移動型診療の実証実験を同県東通村で開始した。
 実証実験は全国初の試みで、同日、東通村や同村東通地域医療センターを加えた4者による協定調印式が行われた。
 車は山間部も走行できる四輪駆動式の軽ワゴン車で、GEが開発した超小型の超音波エコーや心電図のための機器などを搭載。医師や看護師、保健師が活用し、緊急時には救急車にもなるという。
 実験では、住民のニーズ調査やワークショップを経て車の運用方針を決定し、9月に導入する。車を使った訪問診療や検診、研修医教育などを行い、来年3月に検証結果をまとめる。
 同村では近年、交通アクセスなどの問題から基本検診の受診率が4割弱と低迷している。川原田恒医療センター長は「医師、保健師が自ら患者の住む地域に行くことができるのは大変有意義。実験を通じ地域医療の向上を図りたい」と話した。


2012年06月14日木曜日


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