吹奏楽の強豪、福島県立磐城高校吹奏楽部(いわき市)が17日、日比谷公会堂(千代田区)で、東日本大震災からの復興を祈念して演奏会を開く。昨春、創部初の東京単独公演を予定したが、震災で中止に。今回はこの時出演予定だった卒業生らも加え、総勢100人以上が希望と祈りの曲を奏でる。
同校は全日本吹奏楽コンクールには過去13回出場し、最高賞の金賞が5回。被災後は「元気回復コンサート」を開いて地元を励ましてもきた。
当日は午後1時開演。昨秋の全日本コンクールで会場を沸かせたバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」など計14曲を演奏する。遠藤勇輝部長は「福島県は全国から温かい支援を受けた。感謝の思いを込めて演奏したい。同時に、福島の高校生も頑張っていることを、元気に前に進んでいることを、音楽と一緒に全国に発信したい」と話している。
指定席2千円、自由席1500円。売り上げの一部は福島復興のための義援金に。問い合わせは東京公演実行委員会(080・3328・3624)へ。
吹奏楽用にアレンジしたクラシック有名曲を集めたコンピ盤。吹奏楽コンクール全国大会出場の実力校のライブ録音と、同じ曲のオーケストラ版の2枚組