CHERRYさんインタビュー!
其の三!
アメリカに舞い降りても...
怯むことなく突き進む"意志"は止まることを知れず...。
いや!
さらにスピードを上げ、電光石火の如く突っ走ります!!
お腹を抱える必笑エピソードから、手に汗握る戦慄の出来事まで!
一字一句見逃せません!
N:
僕らもそうだったのですが、
当時は海外のバンドと接触を持つのは、なかなか難しかったと思うんですけど...
そこはどういうアプローチだったのですか?
C:
まず、ルームシェアしてるから遊びに来ないか? っていうノリで、
そこで練習してるから良かったら何曲か歌ってみないか? って感じでしたね。
当然、バンドにボーカルは居たんですけど、2〜3曲歌わせてもらってました。
多い時は、5曲ぐらいやってたかな。
ZOUOの曲も数曲やってましたね。
N:
へぇ〜! そうなんですね。
C:
その代わり、
"NO POWER"は喧嘩になるから日本語でやってくれって言われましたけど(笑)。
バンドの半分はドラッグしてる感じで、半分は坊主にし出したりっていう風で、俺が入ってまたバランスが崩れたような感じでしたね。
N:
そのバンドの音源は出てないのですか?
C:
HALF LIFE自体は、どっかから出てるけど、俺が入ってるのは出てないですね。
N:
その頃の音源は、すごく欲しいですね〜。
C:
SAMHAINと一緒にやった時は、
MISFITSの曲もやって、GLENNが俺の曲や! って言ってましたね(笑)。
N:
すごいですね、それは。
ツアーとかも回られたのですか?
C:
ツアーっていうか、2〜3回単発でポンポンッって感じでした。
SAMHAIN側もホラー系やってるって、俺らのこと知ってたみたいですからね。
それで一緒にどう? って感じやね。
N:
もう、その頃からGLENNさんと。
C:
そうですね。
いきなり、部屋のドアをコンコンッって叩いて、二ヤ〜ッってしてるから、最初は、誰や? コイツ、って思ってましたけどね(笑)。
リハをする前に遊びに来たみたいなんですけど。
N:
家にですか?
C:
そうそう、家に。
それで2〜3時間話をして、
持ってたデビルマンの本とかいっぱいあげたら、Tシャツをたくさん持って来てくれましたよ。
その交換から始まった感じかな。
N:
すごいエピソードですね!
C:
SAMHAINやMISFITSを見てると、ホラーでもいろいろやり方があるんやな、って思いましたよ。
それと、面白い環境の所に住んでたんですよね。
家の前が葬儀場で。
N:
葬儀場! シチュエーションがヤバいですね(笑)!
C:
だから安かったんですよね。
葬儀場っていうか、エンバーミングやったりする所やったんですけど。
MISFITSを爆音でかけてたりすると、睨まれたりとかね(笑)。
N:
そういう感じで、交流がドッと深まった感じだったんですね。
噂で聞いたんですけど、そういう繋がりで日本に来られたりとかもあったとか?
C:
呼んだのはフンニャラやったと思うんですけどね。
この間、PUSHHEAD来てた時もそうでしたけど。
最初はフンニャラの所に泊まって、俺の所にも泊まったりしてましたね。
まあ、結局その時にゴタゴタでフンニャラとダメになったんですけどね(笑)。
知ってるやろうけど(笑)。
とりあえず、おもちゃを買いに日本に来てるっていうのもあったんでしょうね。
N:
そういうブームとしても、西田君がカルチャーを持って帰って来たのは、大きいですよね。
C:
アメリカでは、やっぱりおもちゃが面白くて買ったりしてましたからね。
帰国してから、デビルマンのガレージキットを見て、これはすごい! と思って作り方も分からんのに買ったりして。
当時の物は、ものすごく作りにくかったでしょ。
N:
作りにくかったですね〜。
そういうのは、やっぱり作られてたのですか?
C:
ずっと作って遊んでたよ。
かなりお金を突っ込んでたんちゃうかな〜。
GLENNがツアーに来た時も、それを知ったのが遅かったんですよ。
こっちも連絡先が変わってたっていうのもあったし。
2〜3日前に来るって分かって、アルケミー通して前座どうや? って話をしたんですけど...
あの時SMASHやったかな?
それで断られたんですけど。
N:
それは、惜しいですね。
C:
むこうから連れて来てたヤツらも、できなかったらしいですね。
まあ、とりあえずパスをもらって、一緒のバンに乗って一日遊んでましたけどね。
GLENNが日本語の文句の言い方を教えてくれって言うから無線で、
役立たずのブタ野郎! シバくぞ!! とか教えてたね(笑)。
何時には戻らなきゃダメだって言われてたのに、『おもちゃを見に行くから連れてってくれ!』ってウロチョロしに行ったり(笑)。
N:
へぇ〜、そういうのがあったんですね(笑)。
C:
その時に、ツアー用の長袖Tシャツを『メンバー以外に1枚だけだ! 会えると思って持って来た』って貰ったんですよ。
今は、そのTシャツも無くなって悲しいけど...。
あと、一緒に居て喧嘩になりそうになったりとか。
N:
どういう理由ですか?
C:
タワーレコードの前で、ブラ下がりの女を連れた黒人がヘラヘラ笑ってたんですよ。
まあ、見たら分かると思うけど、こっちはこんなんやから(笑)。
コラァ! ってなって、俺がピッ! ってブレード出したら、GELENもポケットから出した手に何か持ってたからね(笑)。
あんた、ワールドツアーするような身分やのに...
ええの? みたいな(笑)。
N:
ヤバいですね...(笑)。
C:
ブラ下がりの女に、この辺で調子に乗っとったら殺してまうど! って(笑)。
GLENNも、何を出してんねんって思いましたけど(笑)。
寸鉄みたいなのを出してましたね。
『コレだったら銃刀法に引っ掛からないから』って。
ちょうど、ジークンドー習ってる頃でしたからね。
N:
すごいです...
怖過ぎますね...(笑)。
C:
そういえば、GLENNはノされてるYOUTUBEがあるみたいですね。
まだ見たことないですけど。
N:
そうなんですか!?
C:
誰かのバンドにパーンッ! ってワンパンでノされてる映像があるらしいですよ。
N:
そうなんですね〜。
ちょっと探してみます。
アメリカのハードコアを観てどういうことを感じました?
C:
多様性があって、何でもアリやな〜っていう印象ですね。
こういうやり方もあるんやっていう勉強にもなったし。
ある意味、ミクスチャーの初期みたいな感じになってたと思うんですけどね。
ミクスチャーっていう言葉もなかった時代ですけど、そういったものの原型やったと思います。
レッチリとかも、もともとはハードコア上がりですしね。
正直、格好良いバンドは限られてて、クソみたいなバンドが多かったですけど。
メタル化は、まだしてない感じでしたけど、ちょっと兆しは見えてましたね。
C.O.C.とか、そういう感じやったね。
N:
なるほど〜、C.O.C.。
C:
C.O.C.は、5〜6回一緒にやりましたね。
有名なバンドだったら、C.O.C.が一番やってるかな。
N:
話を聞いてると、とにかくすごいですね。
C:
SUICIDALは態度が悪くてシバきそうになったけど、
メンバーが『 あいつらは、銃持ってるからやめてくれ! 頼む! 』って言われたことあったな(笑)。
N:
一緒にライブやってたんですか!?
C:
やってましたよ。
あいつらも、スケートボードやってて若いからツンッてスカしてる感じで態度悪かったですよ。
N:
当時の、その流れの人達と対バンでライブしてるっていうのがすごいですね。
C:
AGNOSTIC FRONTも2回ぐらい一緒にライブやりましたよ。
N:
僕、その話を聞いたことありますね!
C:
ボーカルだけ、ものすごく怖かったですよ。
N:
ROGERですよね。
C:
ギターの子は、よく喋ったけどね。
N:
ああ〜、STIGMAですね、はい。
C:
雪が降ってる時に、写真を撮るって言ったら『待ってくれ!』って上半身裸になってなあ(笑)。
N:
そうなんですね(笑)。
C:
おいおい、雪降っとるど! って思いましたけど(笑)。
N:
そういえば、昔に聞いたんですけど、
西田君がオニギリを作って持って行ってたら、ROGERが海苔をめくって食べてたという (笑)。
C:
そう、食ってた食ってた(笑)。
当時は、いらん物ばっかり買うから、銭がなかったしね(笑)。
N:
西田君は、その頃アメリカでいろんなバンドを観てますけど、僕らはもっと後になってからでしたね。
C:
あの頃は、C.O.C.なんて知らなかったからね。
C.O.C.だけがメタルがかってて、AGNOSTIC FRONTはメタルが入りかけっていう感じやったかな。
当時のメタル化に関しては、日本のほうが遥かに進んでましたよ。
アメリカは当時の大阪と一緒で、HARD ROCKとHEVY METALとPUNKはすごく仲が悪かったですね。
自分らが始めた頃の大阪もそうやったけど、クロスオーバーなんてできない状況でしたよ。
N:
はい、見た目だけで別れてしまってましたよね。
C:
むこうは、テクもないクセに! って言うけど、こっちは小さい箱でやんのに機材に何百万もかけやがって! っていう感じで(笑)。
N:
それは、すごく分かります(笑)。
そういう時代もありましたもんね。
C:
髪の毛、高く上げやがって! って言うけど、お前らは上げ底履いてるやろ! みたいな(笑)。
N:
(笑)!!
今は、メタルバンドって身近にあまり居てないですよね。
C:
昔と違って、メタルがお笑いになってもたからね。
N:
それは、的確な言葉ですね!
C:
グランジが来た頃には、メタルはお笑いになってしまってたでしょ?
GUNSぐらいのバッドボーイズなら生き残れたけど、
MOTLEY CRUEとか様式美でいってしまったバンドは、お笑いになってしまってますよね。
N:
本当にそうですよね、ギャグやお笑いの扱いで。
C:
アメリカでも、残ってるのは古いバンドだけでしょ。
ちょっと違うGRIND系とかは、イケてるやろうけどね。
N:
今の説明、すごく納得できましたね。
日本に帰って来てからのシーンを見て、どう思われましたか?
C:
う〜ん、
そうやね...あんまり言うとアレやけど、同じタイプのバンドばっかりになってきたなって思ったね。
昔は、違うことをやろう! って人が多かったけど、同じようなバンドが増えてきたかな。
LAUGHIN'NOSEとかもメジャーに行っちゃって、はっきり言って音的にハードコアじゃなくなってるでしょ、POPな感じで。
まあ、もともとLAUGHIN'NOSEはPOPやったけども。
そんな感じのことを思いましたね。
N:
お手本ができてしまった、っていうことですよね。
C:
そうやね。
昔は、好きやけど真似せずに、違うことをやろう! って考えてたと思うんですけどね。
SxOxBは最初、SKINみたいなバンドやってたじゃないですか。
それから今でいうスラッシュみたなノリとか、いっぱい聴いてたりしてたと思うんですよ。
N:
かなりバンドの音楽を聴かれるんですね。
C:
まあ、イギリスの音楽自体がちょっと下降線やったよね。
逆輸入の形でSxOxBがむこうで頑張って復活したようなもんですよ。
逆輸入や言ったら、言い過ぎかも知れんけど(笑)。
イギリスも、DISCHARGEやG.B.H.も完全にメジャーなノリになってたもんね。
今やったら、面白くて聴けるけど、当時は聴くに耐えない風になってしまってましたよ。
"WARNING"辺りはキツかった(笑)。
N:
そうですね(笑)。
C:
あの頃に観に行った時は、ニセモノちゃうんか!? って言ってましたからね(笑)。
N:
ブルージーンズに上半身裸ですもんね(笑)。
C:
G.B.H.は警備やらされたりしたこともありましたね。
N:
初めては、西部講堂でした?
C:
確か西部講堂やったかな。
N:
僕も観に行ってました!
C:
あの時は、TOTTSUANや他の人らが一所懸命に警備やってくれてたから、俺はもうええわ〜って思ってウイスキー飲みながらプラプラしてましたね(笑)。
俺がSAMHAINのTシャツ着てて、ボーカルに『NICE! T-SHIRTS!』とか言われたりして(笑)。
N:
いや〜、僕も観に行ったのを憶えてますね。
C:
あとでDOLLの篠ヤンのインタビューで知ったんやけど、ZOUOを前座に推してくれてたみたいなんですけどね。
むこうがメジャーで来てるから無理やったみたいなんですけど。
N:
そうだったんですね。
では、DANSE MACABREの結成についてお聞きしたいのですが?
C:
まあ、名前はアメリカに居る時に、これにしようって考えてましたね。
同時に歌詞もいろいろ書いたりしてたけどね。
結成は、苦労したといえば、苦労したかな。
一緒にやってくれようとする子は居たんですけど、ZOUOっぽいというか、ハードコアを求められるところがあったんですよ。
自分が楽器できないので、いろいろ聴かせるんですけど、それをそのまま持って来られるのもしんどいし...みたいな部分で苦労はしましたね。
メンバーの入れ替わりは激しかったですね。
最初の頃は、かなり贅沢なメンバーでやってもらってましたよ。
玉井君にベースをやってもらってこともあったし、タケヤンがドラム叩いてくれてる時もあったし、克己がギターの時もあったしね。
N:
錚々たるメンツですね。
C:
フンニャラともやってたな。
彼自体はMISFITSみたいなのをやりたかったみたいやけど、
自分としては、SAMHAINみたいに、ちょっとゆっくりした感じの、今で言うところのゴスっぽいのをやりたかったんですけね。
当時はみんな速いのをやりたがってたからね、スラッシュみたいな。
本人が持って帰って来てて、速いのやりたくないって言うんやからね(笑)。
アメリカでそういうのは、いっぱい観たから。
みんな遊びで2〜3秒の曲とかやったりするでしょ?
N:
そうですね、やりますね。
C:
そんな感じで入れ替わりが激しかったから、なかなかうまくいかなかったんよね。
で、ようやく落ち着いたのがINOBEとワッティーですね。
俺、INOBE、ワッティーと、ドラムをどうする? って話になって、南海ホークウインドで一緒やったモリヤンにドラムを頼んだんですよ。
それが第一期のメンバーかな...
あ、その前にゴリラーマン の...。
N:
森君ですね。
C:
森君は今、何をしてるの?
吉田君が聞いてたから(笑)。
N:
確か、服屋さんをやってるようなことを聞いてたんですけども。
元気にしてます、はい。
C:
森君がヤメて、
え〜っと...RAPESのドラム誰やったっけ?
N:
キンちゃんですね。
C:
そうそう、キンちゃんが抜けて、モリヤンになったんです。
ちょうどメンバーの入れ替わりの時だったから、シングルの中ジャケの写真は3人しか写ってないんですよね。
N:
そうだったんですね。
それでは、今後の活動はどういった感じですか?
C:
まあ、すぐにでもやりたいんですけど、今はちょっとギターの問題で...。
ここは、オフレコかも知れへんけど、デバソにやれへんか? って聞いてるんですよ。
N:
ええ!?
C:
デバソは、テクがないって言ってるんですけど、そんなことは正直分かってるって話して、ギター2本で行こかって。
1人上手い子を入れても良いんですけど、やっぱりバンドのノリとしてギンッ! ってやってくれる人じゃないと、しんどいからね。
デバソやったらギンッ! ってやってくれるから、テクがなくても、もう一本上手いギターを入れて行こうかって感じやから、始動までにはまだちょっと、な。
N:
それは、DANSE MACABREでですか?
C:
そうですね。
それが本体や思ってるからね。
N:
それは、すごく観たいです!!!
僕、鳥肌が立ってますよ...。
C:
一発目は大所帯でかまそうと思ってますから。
N:
それは、ぜひ公表して頂きたいです!
編集してでも!
C:
ただ、デバソが嫌がるかも知れへんからね。
そこは、デバソに了解取りますわ。
N:
はい、ぜひよろしくお願いします!
すごい情報です。
名だたるバンドとの交流を深めたアメリカでの生活!
意外な一面や、仰天話にノックアウトされつつ、インタビューは佳境へ差しかかります!!
そして、突然、広げられたメンバー構図の青写真...。
さらなる真相は、次週、最終回へと持ち越されます!
次回更新日は3月21日月曜日です!
引き続き!
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