青森市:砂消しゴムで戸籍修正 昨年11月に法務局指導、是正せず新たに607件 26万件全調査へ /青森
毎日新聞 2012年06月13日 地方版
青森市は12日、本来は欄外に記載することになっている戸籍原本の訂正について、砂消しゴムで文字を消して修正していたと発表した。戸籍法の施行規則違反にあたるずさんな処理で、青森地方法務局から昨年11月に是正の指導を受けながら、今年2月に戸籍が電算化されるまで続けていた。この約3カ月間に砂消しゴムによる訂正が607件見つかり、市は電算化前の戸籍と除籍分計26万件をすべて調査し、訂正の実態を調べる。【鈴木久美】
砂消しゴムを使った修正は昨年10月、法務局から市への問い合わせで発覚した。海外で生まれた子供の出生届は、生後3カ月以上たつと市で受理できないのに、市は95年に誤って受け取り、子供の戸籍を作っていたことが判明。この際、当日中に誤りに気づいて戸籍原本を訂正したが、戸籍法に定められた法務局長の許可を得ず、砂消しゴムで消していた。これを受け、法務局が是正を求めていた。