2010-01-05 (火)
■[pc] TvRockの代わりにEpgDataCap_Bon(EDCB)を使う
基本的に必要なものはDTV関係ツールの各アップローダとkkcalから入手できる。TvRockと比べて面倒そうだったが、やってみたら意外に設定することはほとんど無かった。レジストリも汚さないのでテストするだけでもお手軽に出来る。
ちなみにEpgDataCap_BonがRecTest、EpgTimer_BonがTvRockに相当する感じ。(実際にはEpgDataCap_BonはTvRockのRockバーみたいな機能があったり、EpgTimer_Bonは裏で動いてるEpgTimerSrvが必要だったり、kkcald(epgの検索結果を時間軸で表示)が無いとTvRockのテレビ番組表に相当する機能が無かったりするケド)
EpgDataCap_BonをTvRockと比較した場合のメリット
- 同一チャンネルの連続した録画でも末尾や先頭が欠けない
- BS/CSは1チャンネルから全チャンネルの番組情報取得ができる
- 容量不足時に古い番組を自動的に削除する機能がある
- レジストリを使わない、設定はEPGデータ以外全てテキストファイル
- チャンネルスキャンが出来、CATVチャンネルが混在していても特別な設定が必要ない
- Windowsにログオンしなくてもサービスとして起動して録画できる
- 正規表現を意識しなくて済む(番組名にカッコやハイフンが入っていても大丈夫)
- 除外条件を正規表現を使わずに設定できる
- TvRock+RecTestと比べて軽い
・・・らしい
準備
基本的にEpgDataCap_Bonを解凍してBonDriverフォルダに使うBonDriverを入れるだけ。
- EpgDataCap_Bon(人柱版9.44)を解凍。※最低限必要なファイルはEpgDataCap2.dll、EpgDataCap_Bon.exe、EpgTimer_Bon.exe、EpgTimerSrv.exeのみ。(ただし、Spinel等を使わずにEpgDataCap_Bonで受信している番組をTVTestなどで視聴したい場合は、BonDriver_TCP.dll、SendTSTCP.dll、ViewApp.iniも必要。)
Multi2Dec Ver.2.10を解凍してB25DecoderSDKフォルダ内のB25Decoder.dllをEpgDataCap_Bon.exeと同じフォルダに上書きコピー。(古くてもいいなら、上書きせずに最初から入っているものを使えばよい。また、BonDriver_HDP2などのようにBonDriver側でスクランブル解除してくれる場合は不要なので削除する。)- BonDriverフォルダ内のファイルを全て削除してから、使用するBonDriverのdll(と必要に応じてiniファイルも)をコピー。
設定
基本的にはチャンネルスキャン、番組情報を取得するチャンネルの設定、チューナーの種類と数、Windows起動時に動作するようにスタートアップとサービスに登録するだけ。
- EpgDataCap_Bon.exeを起動。「チューナー」からBonDriverを選択して「チャンネルスキャン」を押す。これを使用するBonDriverの数だけ繰り返す。
- 「設定」ボタンを押して「EPG取得設定」タブの「映像サービスのみチェック」ボタンを押した後「OK」で閉じ、「EPGデータ取得」ボタンを押して初回の番組情報取得を行う。終わったら、EpgDataCap_Bonを終了させる。
- EpgTimer_Bon.exeを起動。「設定」ボタンを押し、「基本設定」タブの「スタートアップにショートカットを作成する」を押し、「チューナー設定」タブの「BonDriver一覧」からBonDriverを選択して「チューナーの種類」と「チューナー数」を設定、最後に「サービス設定」タブの「サービスに登録する」を押した後「OK」で閉じ、EpgTimer_Bonを終了させてから再度起動。
予約
- EpgTimer_Bonから「プログラム予約」で指定時間での録画予約、「検索」で番組を検索して録画予約、「自動予約登録」で検索条件に一致する番組を自動的に録画予約(EPGデータが更新された時点で予約される)が行える。
- 「予約一覧」タブで予約を選択して「変更」や「削除」が行える。「結果一覧」タブを選択すると録画が終わった予約を確認できる。
尚、ここまでの設定ではEpgTimer_Bonの「EPG表示」やEpgDataCap_Bonの「EPG表示」、「View」は使えない。今回は「EPG表示」ボタンの代わりにWebブラウザでEPG表示や予約が行えるkkcaldを使うので以下で設定する。
kkcaldの準備
- kkcald 0.6.5(20091105)を解凍してkkcald.exe
をEpgDataCap_Bon.exeと同じフォルダにEpgDataCap_Bon(人柱版9.44)に含まれるEpgDataCap2.dllをコピー。 - kkcald.exeのショートカットをスタートアップに作成
kkcaldの設定
- kkcald.exeを起動。「このプログラムをブロックし続けますか?」と出たら「ブロックを解除する(U)」を選択。以後、タスクトレイに常駐する。
- Webブラウザから「http://127.0.0.1:18990/」を開いて「環境設定」を選択し、「EpgDataCap_Bon連携」の「EpgTimer_Bon.exeのあるフォルダ」と「チューナー数」を設定して「submit」を押す。
kkcaldからの予約
- Webブラウザから「http://127.0.0.1:18990/」を開いて「番組表」を選択。
- 予約したい番組名の左横にある分の数字をクリックすると別ウィンドウが開く。
- 「submit」をクリックすると予約、「自動予約に登録」でキーワード検索自動予約、「EpgTimer_Bon.exeで予約済み」と出ている場合は「予約を編集」や「予約を削除」が可能。自動予約は実際にはEPGデータが更新されるまで予約が入らないので、即座に予約したい場合は「保存して戻る」の後に「予約更新」をクリックする。また、この自動予約はkkcald.exe独自のもので、EpgTimer_Bonの自動予約登録とは別物であることに注意。
- 予約の一覧や、変更、削除は「EDCB」をクリックすることで行える。
番組情報を自動的に取得
EpgTimer_Bonの「設定」→「EPGデータ取得設定」で、EPG取得開始時間の「時」と「分」を入力して「追加」で登録する。必要に応じて複数登録できる。TvRockと違い、EPG取得終了時間は設定できないので、取得にかかる時間が判っている場合は以下の設定を90分から任意の時間に変更する。
私的な推奨設定
EpgDataCap_Bonの設定→詳細設定で以下にチェックを入れる。これらでNHK教育3やNHK BS2、CSなどを録画した際にファイルサイズが大きくなったり、違う番組が再生されるのを抑止できる。また、誤ってEpgDataCap_Bonを終了させてしまうリスクを回避したり、時計のずれによる録画ミスを防止できる。有料放送を契約したB-CASカードをPCに挿し込みっぱなしにする場合はこれに加えて「EMM処理を行う」のチェックも入れておく必要がある。
- 指定サービスのみ処理対象とする
- 指定サービスのみの場合、PATパケットを書き換える
- 指定サービスのみの場合、PMTパケットを書き換える
- 指定サービスのみの場合、字幕データも含める
- 指定サービスのみの場合、データ放送も含める
- 最小化時にタスクトレイに入れる
- 放送波の時間情報を使用してPCの時計を補正する
EpgTimer_Bonの設定→動作設定を以下のように変更する。これで録画開始をTvRockの初期値と同じにし、録画終了も同じだけマージンを取りたいので設定、NHKなどの番組で先頭や末尾が欠けるのを防ぐ。
EpgTimer_Bonの設定→動作設定で以下にチェックを入れる。デフォルトで録画した番組の情報が同名のテキストファイルで保存されるが、これをより詳細な内容で記録できる。また、誤ってEpgDataCap_Bonを終了させてしまうリスクを回避する。
EpgTimer_Bonの設定→動作設定2で以下にチェックを入れる。TvRockや東芝RDシリーズのように後の予約が優先となるようにする。また、誤ってEpgTimer_Bonを終了させてしまうリスクを回避する。
Webブラウザから「http://127.0.0.1:18990/」を開いて「環境設定」を選択し、以下にチェックを入れて「submit」を押す。これで番組表の番組欄に表示される「e」のリンクをクリックするだけで予約が出来、番組欄の最後に録画に使うチューナー名が表示される。また、分の数字をクリックした際に別ウィンドウを開かなくなる。
その他
EpgDataCap_Bon付属のEpgListView.exe、EpgViewCS.exeはどちらも番組表からの予約だけで、変更や削除、自動検索予約も出来ないので、今回はkkcaldを使用した。