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硫酸600リットル漏出、一部気化・飛散…仙台
宮城県は12日、仙台市宮城野区日の出町の化学会社「大和薬品」(黒田卓郎社長)で11日午後0時20分頃、屋外の貯蔵タンク(高さ3・8メートル、直径2・3メートル)から劇物の硫酸が漏れ出し、西の方角を中心に周辺に飛散したと発表した。
県は同日、毒劇物取締法に基づき、同社を立ち入り検査し、事故原因や被害状況の報告を求めている。
県によると、タンク内の硫酸約6000リットルのうち約1割が漏れた。大半は回収したが、一部が気化して飛散したとみられる。県に人的被害の報告は入っていないが、敷地内や隣接する駐車場内の自動車約15台に硫酸によるものと見られる腐食跡が確認された。
県は同社に対し、〈1〉硫酸の製造中止〈2〉硫酸の回収〈3〉事故原因の究明と再発防止体制の整備――などを指示。報告書の提出を求めたほか、周辺住民に建築物の腐食跡や変色跡に触れないよう呼びかけている。
現場は、倉庫や工場が並ぶ工業団地内。同社の黒田社長によると、硫酸は西北西に200メートルほど飛散し、隣接する梅田川にも流れた可能性があるという。黒田社長は「近隣住民に迷惑をかけて大変申し訳ない。二度とこのような事故を起こさないよう対策を取りたい」と謝罪した。
(2012年6月14日 読売新聞)
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