陛下執刀医:順天堂大の天野教授、仙台勤務へ 被災地支援
毎日新聞 2012年06月08日 12時27分(最終更新 06月08日 13時52分)
天皇陛下の心臓冠動脈バイパス手術で執刀した順天堂大の天野篤教授(56)が、仙台厚生病院(仙台市)を運営する一般財団法人厚生会の非常勤の副理事長に就任することが分かった。12日の理事会で正式決定し、天野氏らが記者会見して発表する。同大教授は引き続き続ける。
同病院によると、天野氏は厚生会の目黒泰一郎理事長と親交があり、約6年前から月1〜2回、仙台厚生病院で若手医師の指導をしている。天皇陛下が東大病院を退院後の今年4月に厚生病院心臓血管センター長に就任し、5月からは厚生会の理事も務めている。
厚生会は、同じ仙台市内の東北福祉大と医学部を新設する計画を進めており、天野氏を招くことで構想実現に弾みをつけたいとしている。医学部の新設で東日本大震災の被災地の地域医療再生につなげたい考えで、天野氏も「被災地支援に尽力したい」と快諾したという。【佐々木洋】