2012年6月14日
スマートフォンのアプリにコンピューターウイルスを組み込み、利用者のスマホに感染させたなどとして、警視庁は、無職真砂千執(まなご・ちとる)容疑者(45)=和歌山県新宮市神倉2丁目=ら男6人を不正指令電磁的記録供用(ウイルス供用)と詐欺の疑いで逮捕し、14日発表した。同庁によると、スマホのアプリでウイルス供用を適用したのは全国初という。
他に逮捕されたのは、千葉県のインターネット関係会社役員蒔田和典(まきた・かずのり)容疑者(27)=東京都江戸川区東葛西6丁目=ら。真砂容疑者は「ウイルスとは分かっていたが、利用規約に料金も書いてあり、詐欺とは思わなかった」と容疑を一部否認している。
サイバー犯罪対策課によると、真砂容疑者らは1月上旬ごろ、運営するアダルト動画サイト内から「動画再生アプリ」と称したウイルス入りアプリを、埼玉県内の50代の男性会社員にダウンロードさせ、スマホに感染させた。さらにウイルスを使って、スマホの画面にうその利用料金請求を表示する仕組みで、会社員に現金9万9800円を振り込ませ、だまし取っていた疑いがある。