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'12/6/13

広島湾でスナメリの大群発見



 山口県の周防大島町北方の広島湾で11日、クジラやイルカの仲間スナメリ約100頭が群れで泳いでいるのを、中国新聞社のカメラマンが撮影した。専門家も「瀬戸内海でこれほどの大群は初めて聞く」と驚いている。

 泳いでいたのは周防大島の沖合約5キロ。約200メートル四方の海域で約100頭をヘリコプターから確認。カキいかだからはずれて漂流する浮きの周りで遊ぶ姿もあった。

 須磨海浜水族園(神戸市)の長谷川修平副園長は「小魚の大群に集まったのだろうが、これほどの規模は珍しい」と話す。

 生息数調査を通じ、瀬戸内海の環境の健全度を点検している広島工業大(広島市佐伯区)の上嶋英機教授は「春と秋に十数頭の群れを見かけるが、100頭は破格の多さだ。環境回復の兆候であってほしい」と期待していた。

【写真説明】浮きの周りに集まったスナメリの群れ=11日午後、山口県周防大島町沖(撮影・山本誉)




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