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60地域、事前に日時公表 九電、緊急時の計画停電 | ||
九州電力が緊急時に備えて準備を進めている計画停電の概要が13日、分かった。九州を都市部も含めて60地域に分割し、あらかじめ対象となる日にちや時間帯を割り当てた「月間カレンダー」を公表するのが柱。来週にも発表する。 九電は7月2日~9月7日(8月13~15日を除く)の節電期間中、火力発電所の停止などで供給力が不足したり、気温の急上昇で需要が逼迫(ひっぱく)したりした場合、計画停電を実施する。前日夕までに実際に停電させる地域を絞り込んで公表し、2時間前に最終的に周知して注意を呼び掛ける。 計画では、九電の8支社を福岡、佐賀、大分、宮崎と北九州、長崎、熊本、鹿児島の2ブロックに分割した上で、それぞれを30地域に分ける。 鉄道などの公共交通機関や主要な医療施設、県庁など一部官公庁の周辺は対象外とする。公平性の観点から、福岡市や北九州市など都市部の除外は行わない。 政府の検証委員会がまとめた予測では、8月が2010年並みの猛暑だった場合、供給余力を示す予備率はマイナス3・7%。九電は関西電力大飯原発3、4号機が再稼働しても「他電力会社からの融通が多少増える程度で、依然として電力需給は厳しい」とみている。 |
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2012年06月14日更新 |