「劇的回復」小久保 球宴前に復帰も
2012年06月13日 12時00分
2000本安打まで残り1本に迫りながら椎間板ヘルニアで登録抹消されているソフトバンク・小久保が12日、西戸崎合宿所でリハビリを開始した。患部は劇的な回復を見せており、手術も回避できそうな状況。さらに復帰時期も、当初の後半戦以降から球宴前と早まりそうだ。
この日はおよそ1時間半、下半身中心のメニューとキャッチボールで汗を流した小久保。当初は日常生活すらままならない状況が続き、リハビリ開始の目途も立っていない状況だった。
それが目標の日程より1週間も早い始動。ブロック注射などの治療が奏功し「かなりの痛みがなくなった。若干どころか、かなり。今日くらいのメニューなら悪くなることはない。オールスター明けを覚悟していたが、今の感覚ではそこまでかからない」(小久保)。手術の必要性もなく、前半戦絶望から一転、劇的な回復で7月中旬の前倒し復帰まで見えてきた。
秋山監督は「ヘルニアがそう簡単によくなるとは思わない。動き出したら、痛み出すかもしれないし」と早期復帰に慎重だが、もちろん本人も2000本安打達成のためだけに無謀な見切り発車をするつもりはない。小久保は「1日も早くという調整はしていない。焦りは禁物とすべての人に言われている」と話した。
だが、小久保自身が「離脱してから勝っていなかった。早く勝ってくれという思いがあった」と話すように、精神的支柱を欠いて以降、チームは実に14年ぶりとなる引き分けを挟んでの8連敗を喫するなど、2勝9敗3分けと急失速した。重いムードを一掃したいチームにとっても朗報だ。