米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備が予定されている米新型輸送機MV22オスプレイをめぐり、防衛省は13日、米側が環境影響について独自に調べた報告書の内容を明らかにした。同飛行場などでの運用について、環境影響は「全体として最小限」と結論づけているが、沖縄本島の北部訓練場に着陸する際、ヤンバルクイナなどの希少鳥類に下降気流が「重大な影響を与える可能性がある」と分析している。
同省の担当者が同日、沖縄県庁を訪れ、報告書を提出した。対応した又吉進・知事公室長はオスプレイ配備について「不安が払拭(ふっしょく)されておらず、県としては基本的に反対だ」と反対姿勢を引き続き示した。
報告書によると、オスプレイは同飛行場を主な拠点に、県内の北部訓練場や嘉手納基地などで運用。また毎月2、3日、本土のキャンプ富士(静岡県)、岩国基地(山口県)でも訓練する。