トップページ国際ニュース一覧北朝鮮1600万人が食糧不足
ニュース詳細

北朝鮮1600万人が食糧不足
6月13日 6時57分

北朝鮮1600万人が食糧不足
K10057917011_1206130909_1206130924

国連は、北朝鮮ではおよそ1600万人が食糧不足などの問題に直面しているとして、支援に必要な資金の拠出を各国に求めています。

国連では、北朝鮮について、継続的な人道支援が必要だとして、毎年、調査を行っています。
12日に発表された、ことしの報告書によりますと、北朝鮮では、現在、およそ1600万人が食糧不足や栄養失調などに直面し、特に乳幼児や妊産婦、それに高齢者の間で深刻だということです。
このうち、乳幼児では20%近くが十分な体重に達しておらず、32%が慢性的な栄養失調の状態だと指摘しています。
そのうえで、報告書は、ことし1年間だけでも1億9800万ドル(日本円でおよそ160億円)規模の支援が必要だとしています。
ただ、国際社会では「北朝鮮に支援を行っても必要としている人に物資が行き渡らないのではないか」という懸念も根強く、国連によりますと、資金は必要額のおよそ40%しか集まっていないということです。
このため、国連は「人道支援は政治問題とは切り離して考えるべきだ」として、各国に対し、必要な資金の拠出を求めています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ