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6月7日、FRBのバーナンキ議長には、追加緩和策について具体的に踏み込んだ発言を
しなったため市場では失望売りが出たが、「QE3」の可能性が指摘されている。
【米国でQE3の可能性高まっている=PIMCOのエルエリアンCEO】
世界的な債券運用会社米パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー
(PIMCO)のモハメド・エルエリアン最高経営責任者(CEO)兼共同最高投資責任者
(CIO)は7日、世界経済の成長鈍化を背景に、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和
第3弾(QE3)に踏み切る可能性が高まっている、との認識を示した。CNBCに語った。
同CEOは「欧州情勢は毎日悪化し、『われわれ』は鈍化している。QE3が実施される
可能性は高まっている」と語った。
バーナンキFRB議長はこの日の議会証言で、さらなる緩和策を実施する可能性に関する
手掛かりはほとんど示さなかったが、これについてエルエリアンCEOは、バーナンキ議長は
中央銀行の政策が効果的に機能しない可能性を認識しているため、議会に対応を求めようとした
のだろうと指摘。
さらに「『われわれ』が鈍化しているのは明らかだ。私が『われわれ』と言う時には、
世界すべてのことを指す」と述べ、欧州がリセッション(景気後退)に入っているほか、
ロシア、中国、ブラジル、米国で景気が鈍化していると指摘した。
中国による予想外の利下げを受けた市場ムードの変化については、中央銀行による政策の
限界を反映しているとして、「問題は、中央銀行は何かできるが、好ましい経済的結果を
もたらすとは保証できないと人々が認識していることだ」と述べた。
投資スタンスに関しては、世界的な景気減速に対する中央銀行の行動を見越して、特に
質の高い資産など「自分が知っているもの」に投資すべきだとの考えを示し、中銀による
政策効果を期待して高利回り債や株式に投資するのは慎重になるべきだと警告した。ただ、
安い価格で投資すれば株式にも投資機会はある、との見方を示した。
【ロイター 8日10:49】
エルエリアン氏が言うように、中央銀行の非伝統的政策に限界があり、
バーンナンキ議長が追加緩和、QE3に言及しなかったのは、
効果が期待できないことを認識している体とされている。
それでも、QE3を実施しなくてならない状況に追い込まれるということであるが、
効果のある具体的なQE3があるのだろうか?
氏の最後の段で、投資スタンスがついて、
<中銀による政策効果を期待して高利回り債や株式に投資するのは慎重になるべきだ>
と述べられているが、明らかにこれは、"国債誘導"であろう。
"質の高い資産""自分の知っているもの"であり、PIMCOは債券運用会社である。
つまり、米国債へ誘導し、さらに国債バブルを膨らませ、最後にはじけたところで、
FRBが米国債買い取りを行い、市場を支える"QE3"が実施される可能性が
あるということだ。
いずれにしても、世界経済の成長が"鈍化"しているのではなく、
ゆるやかに降下中しているのであり、ある日エンジンが止まり、
急降下していくことになろう。