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政治
仙谷氏「大飯以外も粛々と」再稼働推進を明言 「ロウソク生活には帰れない」
再稼働に積極的に取り組んだことに民主党内の反対派から批判を浴びたことについては、東京電力福島第1原発事故後に官房副長官として損害賠償、東電再建に取り組んだ点を強調し、「この種の話は継続性が必要だ。その立場になってからできるという問題ではない」と反論した。
■インタビューの要旨
【関西電力大飯原発再稼働】3、4号機は事故のあった東京電力福島第1原発と型式が異なり、地震と津波に対し3倍、4倍の安全策がとられている。改良に改良が重ねられている。国民の生活、経済活動という観点から考えると、安全管理をきちんと行うという前提で再稼働させるほかない。だれが政権を持とうが、政治家の任務だ。
【再稼働への関与】東電の再建・改革について、官房副長官として昨年9月まで中心になって対応してきた。今は内閣から離れているが、政府の要請を受け関係閣僚会合にはオブザーバーとして参加してきた。この種の話は継続性が必要なので、その立場になってからできるという問題ではない。
【脱原発】「脱原発」の動きが、福島第1原発事故の深刻さと絡み、国民の感性的な部分で確かに存在する。しかし、今さらロウソクの生活には帰れない。アジア各国と違い、日本では良質で安定的な電力供給が確保されているからこそ、多くの製造業があるということを忘れてはならない。日本には石油、石炭、天然ガスなどの天然資源がほとんどない。石油価格がどんどん上がってアラブ諸国へ利益が流出している。結果として「働けば働くほど貧しくなる」という経済構造にある。原子力か火力を基盤に置かなければならない。
【電気料金値上げ】燃料代を前提にした電力料金の決め方が国民に受け入れられるのかという問題がある。安い方が企業活動にとっても国民の生活にとってもいい。価格競争が促されるように、安定的な電源だけれども安く買えるようにならなければならない。
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