ニュース詳細
福島・楢葉町 コメの試験栽培6月13日 15時19分
原発事故の影響で町のほとんどが警戒区域に指定されている福島県楢葉町は、放射性物質の稲への影響を調べるため、試験的な栽培を始めました。
楢葉町は、町のほとんどが警戒区域に指定され住民の避難が続いていて、政府による避難区域の見直しでは、住民の早期帰還を目指す「避難指示解除準備区域」になる見通しです。
町は将来、農業の再開に向けて独自に放射性物質の稲への影響を調べるため、警戒区域内の水田で試験的な田植えを始めています。
このうち13日は、町の上繁岡地区と井出地区の水田で、農家の人たちが参加して田植えが行われました。
田植えは放射線量の高さに応じて選ばれた合わせておよそ3ヘクタールで行われ、10月下旬に収穫し、放射性物質の影響を調べることにしています。
警戒区域内の試験的な田植えは大熊町でも始まっています。
田植えに参加した佐藤充男さんは「試験的でも作付けができてよかった。よい調査結果が出て、消費者に安心して食べてもらえるように早くなってほしい」と話していました。
楢葉町産業課の山内健一さんは「作付けは復興の第一歩で、私たちの責務として放射性物質の影響を把握したい」と話していました。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|