光学機器大手のオリンパスが、韓国法人「オリンパス韓国」の方日錫(パン・イルソク)社長(49)=写真=を解任したことが12日までに分かった。オリンパス本社は、法律事務所や会計法人を通じ、韓国法人に対する監査を実施している。方社長はサムスン電子の元日本駐在員で、2000年にオリンパスにスカウトされ、オリンパス韓国の社長を12年間務めてきた。
■突然の解任劇
今月5日午前、ソウル市内のホテルで、方社長の前にオリンパス本社の社員1人と韓国側弁護士1人が現れた。当初会うはずだった日本本社の経営統括専務の姿はなかった。
方社長は「独断的な経営を行った」との指摘を受けた後「給与と退職金を放棄、オリンパス本社に対しいかなる訴訟も起こさない」という覚書への署名を求められた。署名すれば「辞任」扱い、署名しなければ「解任」扱いになるという説明だった。方社長が「どういうことだ」と反発すると、オリンパス本社は解任処分を下した上で、専用車、携帯電話、クレジットカードの即時返納と事務所への出入り禁止を通告した。
同じ時間、ソウル市江南区駅三洞にあるオリンパス韓国の社屋には、日本の本社社員と韓国の法律事務所、会計法人の約10人で構成する監査チームが押し掛けた。方社長の電子メール、セキュリティーカードは直ちに使用停止とし、事務所に対する詳細な監査が始まった。
■方社長の手腕
方社長率いるオリンパス韓国は、韓国市場でソニー、キヤノンなどのライバルを寄せ付けず、一時はデジタルカメラでトップシェアを誇った。広告モデルに女優チョン・ジヒョンを起用した攻めのマーケティングと消費者のトレンドに合った製品供給が評価された。
方社長は昨年、日本人以外で初めて、オリンパス本社の執行役員に選ばれ、話題になった。昨年の売上高は1770億ウォン(約120億円)、営業利益は257億ウォン(約17億円)だった。