4月10日の夜中、本格的な陣痛開始。
3時頃から間隔が約10分になるが、
「また前駆陣痛かも?」と不安になり、しばし様子を見る。
いよいよ痛くなり、夜明けに病院に電話。
入院準備して来てくださいとの事。
旦那を叩き起こす。
病院に向かう道、桜が満開。
外も明るくなってきて、なんか嬉しかった。
これから長時間になると思って、
陣痛中だけどコンビニに立ち寄り、おにぎりを食べる(笑
コンビニ内にて二回、陣痛の波が来て「ううぅ~」と耐える。
病院にて助産師さんの内診。 子宮口は4センチほど。
でもいい陣痛が来てるから、このまま入院しましょうと言われる。
総合病院だけど、私が産むのは院内助産センター。
陣痛から出産まで同じお部屋。
ベッドと布団&畳があって、どっちで産んでもいいらしい。
医療行為は一切ないので、点滴もなし。
赤ちゃんの心音と陣痛の波だけモニターでチェック。
助産師さん:「陣痛がよく進むように、おっぱいマッサージしますね~」
私:(え、いま!?)←心の声
畳の上に、助産師さん、私、旦那と横並びに座って、
旦那は陣痛のたびに私の腰を揉んで、
助産師さんはひたすら私の乳首を揉んで、
なんだこの図は?って感じで、ふきだしそうになる(≧m≦)
しかし、陣痛が3分間隔からなかなか進まない。(T△T)
そこで助産師さんが、バケツにお湯を張りだす。
助産師さん:「足を温めると陣痛が進みますよ~」
まるで足湯のように、両足をバケツのお湯につっこむ。
そしてその間も陣痛に耐える。
旦那は腰を、助産師さんは乳首を揉み続ける。。。
しかしなかなか進まない。
助産師さん:「うつぶせになると、赤ちゃんが楽で進みやすいですよ~」
布団の上に、うつぶせというか、
ひざを立てた四つんばい状態になる。
「おしりを左右に振ると、赤ちゃんが進みますよ」 って言われたので、
四つんばいのまま、お尻をふりふりしてみる。
さっきから、なんかイチイチ間抜けな気がせんでもないけど、
ちょっとでも早く生まれるならと、従順な生徒のごとく助産師さんに従う。
助産師さんが消えたかと思ったら、
でっかいバランスボールとともに現れた!(ノ゜⊿゜)ノ
助産師さん:「これ使うと楽ですよ~」
布団の上にバランスボールを置いて、 その上に覆いかぶさる。
自動的にゆらゆら揺れるので楽といえば楽だけど、
バランスを取るための力が入ってしまって、 だんだん疲れてくる。
そこで助産師さん、また別のグッズを持ってくる!
旦那:「おぉ、また新アイテムが(笑」
助産師さん:「そうなんです~試せるものは全部試そうと思って」
もうなんでも好きにしてくれ状態(笑
最後のグッズは、前にもたれかかる台がついている椅子。
高さも、陣痛が来たときに逃すのに絶妙の高さ。
しばらくはその椅子に座ってやり過ごす。
でもだんだん気持ち悪くなってきて、
椅子の上で二回嘔吐。
あまり眠れてなかったこともあり、
陣痛の合間に意識が朦朧としてくる。
一瞬眠っていたようで、何度も短い夢を見たりする。
あれだけ色々グッズを試したというのに、
陣痛が2-3分間隔からやっぱり進まない。
すごく疲れてきて、布団に横になる。
仰向けに寝ていたら、
「赤ちゃんは仰向けだと降りにくいから、横向きになった方がいいですよ」
「そのほうが赤ちゃん楽ですよ」
と、しきりに横向きにさせようとする助産師さん。
でも横向きだと、陣痛の時にすごく痛くて、
仰向けの方が、痛みを逃しやすくて、
「好きな体勢で産んでいいって言ったくせに、うそつき!」と、
心の中で助産師さんを恨めしく思う。
すでに入院扱いになっているので、朝ごはんが差し入れられる。
が、当然食べれるわけないし。
でも助産師さんは、 「少しでも食べた方がお産が進みます。食べてください!」と、
しきりに食べるよう勧めてくる。
さっき吐いたんだから食べれるわけないやん!と、
素直だった私が初めて助産師さんにイライラし始める。
あんまりしつこいから、リンゴふた切れだけ口にするも、
これ以上食べたらまた吐く~!と思い、やめる。
とにかく水分を取る。
でも助産師さんは「もうちょっと食べてみましょうか」と、
相変わらず、しきりに勧めてくる。
あれだけ食べろ食べろって言うんだから、
いま思えば、本当に食べないとやばかったんだろうなぁ。
でも無理。
朝6時くらいに3分間隔だった陣痛が、
お昼近くなっても縮まらなくて、心が折れ始める。
「いつになったら終わるの?(涙)」と、
助産師さんに涙目で訴えはじめる。
「chikoさん、とっても上手ですよ。chikoさんがとっても上手だから、
赤ちゃんは確実に進んできてますよ」と、
子どもをあやすように慰められる。
旦那いわく、この時は横で見ていても
「あぁ、ネガティブになっとるなぁ。心が折れとんなぁ」と思ったらしい。
途中、助産師さんに弱音を吐きまくり、
そんな自分が恥ずかしくなり、
「本当ごめんなさい、こんなん言ってたらダメですよね(泣)」
「いいえ、chikoさんすごく頑張ってますよ」
なんて、語り合いになる。
ここでもう助産師さん(江下さん)がいないとダメな子になってしまい、
「ちょっと赤ちゃんをお迎えする準備しますね」と立ち上がらはると、
「どっか行っちゃうんですか!?(泣)」と涙目で訴えだす。
「どこへも行きませんよ、ここにいますよ」となだめられる(笑
「痛みが来たら、一緒にフーって言ってください」と
さらに甘えだす。
子宮口はどんどん開いて、9センチからほぼ全開になる。
でもなかなか破水しない。
いきみたい感も出てこない。
助産師さんが内診すると、膜がすごい丈夫でなかなか破れないと言われる。
陣痛のたびに、
「なんで破れへんねん!」
「いっそ破ってくれ!助産師さん頼む!」 と心の中で叫ぶ。
でも小心者だから言い出せず。
何度目かの陣痛のピーク時に、子宮口が全開になったらしく、
助産師さんがピークに合わせて、
指を突っ込んでなにやらごにょごにょ始める。
と同時にようやく破水!
破水したと思った瞬間、
さっきまでとは比べ物にならない痛みといきみ感が襲う。
旦那に後から聞いた話、痛みが来た時に私は
「イヤあああぁぁぁぁ」と叫んでいたらしい。
「悲鳴とか痛いとかはわかるけど、イヤって。。。」
だってイヤだったんだもん(ノд-。)クスン
あと、「フーーー」って長く息を吐きたいのに、痛さのあまり吐けずに、
「フフフフフ」と小刻みになって、
なんか笑ってるみたいになってたり。
頭見えてますよ、って言われたとき、
メリメリって音がしたような気がした。
めちゃくちゃ痛い!
この瞬間って毎回、
「なんで子ども産もうと思ったんやろう」
「次の子どもなんて絶対無理」
激しく後悔する。
この時点で午後1時58分くらい。
助産師さんが「2時5分くらいに生まれるかな~」と言うと、
旦那は「え、そうなんですか!もうすぐですね」と答える。
でも私は 「あと5分以上あるやん!てことは、この痛みがあと何回かあるってことやん!
ありえん!長すぎる!」と、
絶望感でいっぱいになる。
でも、次のいきみ感が来た時に、
「もういい加減出てきて~!!!」と力いっぱいいきんだせいか?
「赤ちゃん頭出ますよ~」の声が!
「ハッハッハッハって息吐いてください」と言われ、
一生懸命ハッハッハッハってしていると、
「肩が出ない・・・ごめんなさい、もう一回いきんで」と言われる_| ̄|○i||||||i
最後の力を振り絞っていきむと、やっと赤ちゃんが出る感覚が!
「おめでとうございます~!男の子で間違いないです!」
赤ちゃんが生まれた後の、私の第一声、
「痛かったぁ。。。」
ばっちりビデオに入ってました(・m・ )
だって痛かったんだもん。
生まれてすぐに胸の上に抱っこ。
そのまま、胎盤を出したりとかの後処理があって、
幸せなんだけど、すっごいお腹痛くてたまらなかった(・・、)
標準よりちょびっと頭がでかかったわが子。
そのせいか、お股がちょっとだけ裂けてしまったらしく、
でもほんのちょっと裂けただけだから、
縫うか縫わないか微妙なラインだと言われる。
ここで初めて、産婦人科医が登場。
傷口を見て、
「縫ってもいいし、縫わなくてもいいです」
どっちやねん!
「どっちがいいですか?」
え、私が決めるの!?(゜∇゜ ;)エッ!?
結局、縫ったあとのひきつれる痛みがイヤだったので、
縫わないことに決めました。
少し出血量が多かったらしく(500mlペットボトル1本分)
産後はかなりフラフラで、 病室まで車椅子で移動したり、
膀胱が麻痺したのか、尿が出ずに管入れられたり、
ちょっと弱ってましたが、
やっと赤ちゃんに会えた喜びは本当に大きかったです。
旦那が、 「二人ともよく頑張った」
て、涙流してたのが、すごい印象的でした。
嬉しくて、苦労が吹き飛ぶ瞬間でした。