福井県議会最大会派の自民党県政会は13日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を事実上容認する方針を固めた。最終判断は西川知事に委ねる見通しだが、判断に際しては知事自らが県民に向けて理由を説明するよう求めるとしている。
県議会で会派総会を開き、14日の全員協議会に向けた対応を協議した。山本芳男会長は記者団に対し、再稼働に反対する意見はなかったとした上で「知事が県原子力安全専門委員会の報告書などを評価し、適切に判断していただきたい」と述べた。
ただ、原発の安全対策や防災対策などの一層の充実を国に求めるよう知事に提案すると強調。提案内容は、20日に開会する6月定例議会でも意見書として提案することを検討しているという。
県民に向けた知事の意思表示について山本会長は「首相が国民に向かって記者会見したようなことを知事も県民に向けて行い、説明、説得してほしい」と語った。
同会派で質疑に立つのは、大飯郡選出で政調副会長の田中宏典議員、政調会長の仲倉典克議員、山本会長の3人。