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白熱電球 製造販売自粛を要請
6月13日 18時4分

夏の節電対策の一環として、政府は、消費電力の大きい白熱電球の製造と販売を自粛するよう、メーカーや量販店などに要請しました。

白熱電球は、ガラスの球の中のフィラメントと呼ばれる細かい糸のような形をした抵抗体が電気を通すことで、高温になって光を放つもので、国内では去年1年間に4300万個が製造され、家庭などで広く利用されています。
しかし、消費電力が大きいことから、政府は、この夏の節電対策の一環として、白熱電球の製造と販売の自粛を求めることにしたもので、13日は環境省の横光副大臣らが照明メーカーや量販店など業界団体の会合に出席し、製造・販売を自粛するとともに、節電効果の高いLED電球などの生産や取り扱いを増やすよう、異例の要請を行いました。
環境省によりますと、LED電球は白熱電球の10倍ほど値段が高い一方で、消費電力はおよそ8分の1で40倍長もちするということで、現在国内で使われているすべての白熱電球をLED電球などに切り替えれば、年間50億キロワット時、140万世帯分の消費電力が節約できるとされています。白熱電球を巡っては、東芝グループや日立グループのメーカーがすでに製造を中止しているほか、パナソニックも今年中をめどに製造を中止する予定だということです。政府は今後、消費者に対してもLED電球などの利用を呼びかけていくことにしています。

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