TwitLonger

木葉功一 (@kibakoichi)

Posted Friday 7th October 2011 from Twitlonger

■ 髭先生の指摘 ■


当コミュの常連であり、医師の髭先生は311当初から皆さんの被曝や健康に対するアドバイスをされて来ました。 ここでは、この人類が体験した事の無い未曾有の事態に対し、髭先生の情勢分析を紹介します。

以下は髭先生の指摘です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時間の経過と共に、大きく状況が変わってきています。過去のものでは、現状に合わないものもあります。そういうものではないものは、お役にたてるとおもいます。予測されていたこととはいえ、確認するまで判らないことだらけでした。国と行政を待っていては、障害が大きくなるばかりです。全国どこでも、除染と防護が必要です。被曝障害は、癌と白血病だけでなく、あらゆる疾病を起こします。そのなかで、決して避けられないのが、知能障害です。被曝で起こる健康障害の全てを知ってください。

 心配は7つあります。
1.関東以北は、移住しないと、無検査食料と大粒の粒子で危険です。
2.日々、放射性物質が、西日本だけでなく各地に降っています。これの対策をしないと、放射性の塵が屋内に入り込み、家の中にいられなくなります。
3.西日本、北陸、北海道は、あまりに無防備で、食物の検査をしていません。安全と言う保障はないのです。
4.線量計の使い方が、全く理解されていません。精度ではなく、状況を察知するための道具です。時定数の短いβ線とγ線を測れる機器で、埃の存在を知るべきです。
5.全く論外な話ですが、全国に瓦礫を拡散させ、活性汚泥を燃してしまうことです。焼却すると、N100マスクですら取れない微小なチリで、肺を失います。
6.放射線障害を、癌と白血病だけだと思っている方が多すぎます。被曝で、あらゆる障害が起きますが、最も多いのは、知能障害で、程度の差だけです。
7.あらゆる業種、建物に、除染と防護が必要です。それをしないと、西日本もベラルーシ以上に酷くなってしまいます。東日本の人手が必要です。東日本の方、西へいらして、産業構造を変えてください。



これは最近の髭先生の指摘です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現在、北摂の拙宅は、密閉工事中です。部分的に効果が現れてきています。帰国時に、室内が放射性物質の塵で一杯では、健康を損ないます。

私は、これだけ空間に放射性の塵があったら、無対策では、人が住める環境だとは考えません。チェルノブイリの時のように、地に落ちて固着することが無いわけですし、福島第一からは、その塵が毎日供給されています。

いずれ、農地も汚染されますし、植物の葉には、微粒子が付着し、容易に植物体内に吸収されることも考えられますから、西日本の植物も、検査をすれば、かなりの線量を持っていると思います。根だけからの吸収ではないからです。

Chernobylとは事情が違い、危険性は、はるかに大きいと思います。それを増大させているのが、国と地方行政でしょう。ですから、危険性はさらに高いと思います。

そう簡単に成人は被曝で死にません。これから、日本で始めて出た、微粒子による種々の障害から始まって、健康を失っていく方々の比率が増えます。それでも国として存在はするでしょう。しかし、健全な国とは言えません。経済面より先に健康面で破綻すると考えています。



知能低下だけですめば、まだ良いのです。多くの方は、癌になる前に、種々の障害で苦しむことになります。放射線障害は、あらゆる病気を起こします。複合的なものが多く、難治性で、徐々に悪化します。それに加えて、遺伝的障害が子孫に出ます。

さらに、色々と症状の書き込みがありますが、均等分散モデルでは説明が付かない症状です。これは低線量被曝とは違います。低線量モデルは、放射性物質が体内に均等に分散したモデルです。実際は、Chernobylでも多数ありましたが、粒子を摂取することによる急性障害です。総線量は小さくても、重篤な症状を起こし、局所的な炎症に加え、金属中毒様の症状を起こします。

一般化したモデルだけでは、医療行為はできません。このような急性障害は、今後増加する一方だと考えます。福島固有としては、315-323までの政府の言うCs137とI131以上の被曝が、粒子とXeの偏在によってあったということです。現在の症状からすれば、運が悪ければ、神奈川以東(北)では、100mSvを超えていると思います。このような状態(外部被曝だけで、細胞の1%程度にダメージと言う人もいます。)で、小さい線量でも放射性粒子を摂取すれば、その近傍では、激しい症状を起こすと思います。

Chernobyl型の慢性低線量疾患の前に、色々な障害が現れます。特に気道と眼の疾病は、今後激増すると思いますし、Chernobyl以上に甘い食物の検査で、術後、傷が塞がらない(既に報告あり)ということも起こってきます。





5462011年06月24日13:49

 そうです。簡単には死にませんが、QOLは、ドンドン下がっていきます。

shunさん

 ご指摘の通りですが、発癌も被曝障害の最大の障害ではありません。最大の障害は、成人なら、知能低下と性格崩壊、意欲の減退です。被曝は、細胞死とDNAの変異をもたらします。これは、被曝量と直線関係があります。中枢神経系は、再生しません。当然、脳の機能は低下します。脳は思考だけでなく、下垂体のようにホルモンも作り出します。甲状腺癌も滅多になりませんが、被曝で甲状腺機能が低下します。そして、TSHの出も悪くなれば、ぶらぶら病です。いずれ治る人もいますが、完全には治りません。知能も低下します。
 成長期の子供なら、この影響はもっと顕著に出ます。

 死ななければ、癌にならなければ、普通でいられると考えるようにさせている国やお抱え医師の発言は、許せません。

 皆さん、被曝は、抽選に当たるようなものだとお考えだと思いますが、現実は、徐々に知能と体力が失われていくのです。言われたことだけする人間になります。


これは6月24日の髭先生の指摘です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 被曝障害は、統計に取れるものだけが論文になっているので、論文、論文と、騒ぐのです。

 医療では、軽度の知能低下を、障害とは認めても医療加護が不要なら、統計にはなりません。甲状腺機能障害での知能低下は、脳では良く起こる事ですが、知能低下に気付かない人の方が多いので、統計を取る意味がないのです。だからといって、それが無いわけではないのです。放射線障害としてはっきり原因を特定でき、どのような医師でも判断を間違えない甲状腺癌だから、統計があるのです。死ぬ生きる、在る無い、など、統計を取れる判断基準が無い疾病は、統計を取れません。ちょっと関節が変形した、というのをどうやって統計を取るのでしょうか?関節変形も被曝障害の一つです。

 ホルモンの分泌が被曝で低下すれば、性徴が少なくなり、身長体重ともに、過去の統計より小さくなります。そこまで待ってから、治療しようとしても、元には戻せません。同時に知能も低下しますし、シナプスのランダムな成長抑制がありますから、性格は異常になります。見た目が若く見えるだけで、正常ですか?

 GMOさんの日記に、被曝でなくなった子供たちの臓器に分布していたCsのBq/Kgが書いてあります。IがなくなってもCsが高濃度で甲状腺に残り、甲状腺の機能を妨害したことは明白です。むしろ、筋肉へのCsの量が少ない。副腎にも多いのです。ここもホルモンです。放射線が細胞死を起こすから死ぬというICRPのモデルも、原爆のような場合だけで、役立ちません。

 悪化するのは知能だけではありません。二次感染をはじめ、あらゆることがおきます。

 以下、現在の東京です。血小板が少なくなっている事例は、あざが増えたことから判ります。白血球が増えているのは、抗体産生が悪くなるとと同時に微小な粒子を白血球がファゴサイトーシス後、死んでいることを意味し、結果、白血球の死骸で、リンパ節が張れる方が増えています。これは、抗生剤が効かない感染症が増えていることでもわかりますし、粘膜の難治性炎症が激増していることでもわかります。糖尿病で計測するある数値から、赤血球の寿命が短くなっていることが推定されます。細胞核の無い赤血球も、被曝で、膜結合タンパクが、変化してしまうわけです。
 自覚がなくても、確実に、被曝の影響はでています。恐ろしいことですが、脳の異常は、その脳が気付けないのです。

 さらに言えば、コッホや北里柴三郎の時代に、先行論文や疫学調査がなく、そこに患者が居て、原因を追究しながら治療を研究しました。論文があるのかという医師は、医師とは何か、知らないということを自分で述べていることになります。ヒントはいくらでもあるのに。



同じく6月24日の投稿です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
千葉だけでなく、全国に、放射性物質が付着した微粒子が飛来しています。どうやら関東から東北にかけては、粒子が大きいようで、遠距離にくらべ、浮遊数は少ないようです。しかし、これが、経口で入ったら、体内に平均すれば低い線量かもしれませんが、下痢等の症状を起こしてなんら不思議はありません。もちろん、粘膜の慢性的炎症がはやっています。抗生剤が効かない、という投稿が多いですよね。さらには二次感染が増えています。

 遠距離、たとえば、関西では、粘膜の慢性的炎症が増加していますし、九州でも十分にそうなる量です。

 国や自治体にいくら言っても無駄だと私は考えています。Terryさんの日記に紹介されている多数の資料は、研究者が作ったもので、瓦礫の焼却をしても良いと言うものです。作らせているのは国ですし、実際に、高い放射性物質を含んだ活性汚泥を、東京都も大阪府も燃しているわけです。大阪府は含まれていないといっていますが、職員さんに計測に来て欲しいと言われました。

 活性汚泥や瓦礫の場合、微粒子のサイズがN100マスクでも取れないサイズですから、直接肺胞に入り、肺の硬化が始まるのは、数年もかからない可能性もあります。私は線量が高いときは、室内でもマスクをしています。

 こういうことをしている推進している方々が、マスクをしろとは絶対に言うとは思えません。線量計で測れば、空気中に浮遊しているのはわかります。Inspectorを輸入している商社は、医師が多いと言っていました。医師からも警告がでていませんよね。なにか圧力でもあるのかと考えたくなります。

 地震直後に、種々の事象を予測できた政府は、県境で電車を止めたり(政府が指示したかどうかわかりませんが)、SPEEDIの予測も発表せず、安全基準を引き上げ、食品の検査を低い値のものだけにしたりと、国民の健康を考えていません。自治体がそれに協力しているのも、このコミュへの投稿でお分かりだと思います。

 旧ソ連でもChernobylのとき、これほど非人道的なことをしたことはありません。日本の行政には頼れないということです。

 西日本や北海道、その他の地域で、食材の検査をしていません。これだけ塵が蔓延すれば、安全ではなくなります。既に葉物野菜は、小児には危険だと考えています。

 危険性を認識する人々の数を増やしていくしかないと思います。




次は6月25日の投稿です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エルモモさん

 私なら100%逃げます。311の地震のとき、津波を見て、経産省の友人に原発が危ないと電話しました。その足で、逃げたと思います。

 315-323の外部被曝線量とXeによる内部被曝線量は、個人差が非常に大きいと思います。私の所に寄せられている症状から、これだけで、被曝量が多い方は、外部被曝で数10mSv以上でないと、辻褄が合いません。小出助教がご自分で述べておられるように彼の紙ろ紙では、多くは吸着できなかったようです。もちろん、ガスであるXeは吸着できません。初期は、多数の核種があったと推測できますから、彼の計測グラフのバックグラウンドが奇妙に高かったことからも、彼の推測の10倍以上ではないかと思います。それにXeの一週間平均での極めて大きい値(千葉)から考えれば、さらにもっと、と言うことになります。

 もちろん、放射性物質の偏在により、これほど被曝をしなかった方も多いとは思いますが、食べられるものは、西日本に依存するしかありません。地上には、点々とのっぽさんが報告してくれたのですが、物理的には小さなサイズでも、大きな線量の粒子が落ちています。何に、大量に放射性物質の粉が付着しているかわかりません。これが手に付いただけで下痢ですし、目に入れば、重度の結膜炎です。

 さらに、活性汚泥を焼却し、0.03μm以下の微粒子がどこをさまよっているかわかりません。この大きさでは、N100マスクでも取れません。確実に、徐々に肺の機能を喪失していきます。フィルタ付き陽圧換気も無意味です。

 非常に高い線量の服を着ているかたも大勢いますから、通勤などの移動でも危険です。

 この環境で生きるというのは、命がけのギャンブルで、確実に何か起きると考えられます。今は、何でもないかもしれませんが。いずれ、中枢神経の機能が落ちるのは、100%確実です。遅いか早いかだけです。

 私がもし東京を出るなら、広島以西で、山中で空中に放射性の塵が来にくく、たまりにくい場所を探して、ビニールで覆われた畑を作って生活します。もちろん、水も備長炭とゼオライトで浄化して与えます。自分で消費する以上の生産があれば、当然、そういう低線量の食料が必要な方に売ることができますから、生活できます。

 311以降、何もかも変わったのです。政府は何もしてくれません。それを理解しなければなりません。私は、東京では手段は無いと考えています。もちろん、極めて大金を持っていれば可能かもしれませんが、それならそのようなご質問はしないはずです。政府が無策で、地方行政も無策です。もし、地方に瓦礫や汚染コンクリートを持ってこないで、西日本で放射性物質を活性汚泥の焼却しなければ、西日本で、除染と防御をすれば、なんとかなります。西日本でも、なにもしなければ、いずれ極めて困難な事態になります。放射性の微粒子が浮遊しているだけなら、それに対処できます。その一つが、フィルター付き陽圧換気です。



これも6月25日の指摘です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
線量の積算計算は、目安にしかなりません。線量計算は、自分の首を絞めることになります。以下、その理由です。ですから、火消しは、すぐに線量計算をさせます。

 まず、関東以北は、粒径が大きく、室内外の差は、それほど大きくなりません。しかし、微粉もありますから、窓を開けておけば、徐々に室内に蓄積してきます。
 愛知以西は、粒子が細かく、気をつけていても、外の最大値を越えて室内が高くなります。たとえば、平均0.1μSv/Hrの北摂でも、すきまだらけですと、0.16μSv/Hrという外のピークを越えて、0.2μSv/Hrぐらいまでは簡単に蓄積してしまいます。さらに粒子が細かいと、もっと室内が高くなります(こういう地域は、屋外では0.06μSv/Hrくらいだったりします。九州、大川市)。家族との共同生活で、自室には、外に持ち出す鞄等がありますから、自室は、家族が物をもちこまない部屋より高くなります。

 どこでも粒子は浮遊していますので、数時間で、その環境での最大値を超えます。たとえば、空間の平均線量で、0.1μSv/Hrくらいのところで生活していると、関東では、ほぼ0.3相当まで着衣からの被曝量は増えます。

 外が0.1μSv/Hrと公表されていれば、関東では、粒子によるプラスアルファを加えて、0.15μSv/Hrくらいで計算しておけば安全だ、などとと思ったら大間違いで、その3倍くらいの0.3μSv/Hrで計算しておくと、実情にあってきます。
 室内は、外の倍とすると、室内での着衣の付着は、その1.5倍くらいです。ですから、室内は、外が0.1μSv/Hrなら、0.2X1.5=0.3μSv/Hrというのが、もし、計算したければ、そのくらいで計算したほうが良いです。なお、髪の毛が最も粒子がたまります。次が毛布やタオルです。

 北関東は、もっと粒子が大きいので、着衣の線量分布には、大きな偏りができます。



髭先生の27日の投稿です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガンダーセン氏は、車のエアフィルタを使って実測していますから、種々の核種が検出されたと言っていれば、事実だと考えられます。US軍の友人からのメールでは、「ギリギリ言えることは、種々の核種が検出されている。Csだけに拘るな。」と書いてありました。

ホットパーティクルは、空中を不均一な密度で浮遊していますので、線量計の平均値を得ても判りません。時定数の短い線量計で、比較的大きなGM管を使い、上下動を計測しなければなりません。何かに固着しているわけではないですから、音を出していると、良くわかります。粒子が近傍を通過すれば、ビビビと鳴ります。

それから、症状から言えば、ホット・パーティクルは、西日本では肺胞に到達してしまうようなものではなく、何か別の塵に付着しています。関東では、活性汚泥の焼却で、0.03μm以下の微粒子が放出されていますので、ガンダーセン氏のイメージに近いと思います。一般ゴミにも放射性物質は含まれていますので、大都市圏のゴミ焼却場の近くは、要注意です。

なお、NY科学アカデミーのレポートに、Chernobylでの鼻血下痢等の初期症状に関して記述があります。もちろんホットパーティクルに関する記述もあります。Terryさんの日記を読んでください。なお、IやCsでは、鼻血は簡単には出ません。これは、他の核種であると想定されています。IやCsは、放出された全てではありません。福島第一は、黒鉛炉のChernobylよりIやCs以外の核種が多いですから、Chernobyl以上にそのような症状が出て当然です。実際に、自分で鼻の中に埃を入れてみれば、出血しますので(私はやってみました:指につけて右の鼻腔の開口部から5mmほどで、30分ほどで、右だけから出てきました。それも、通常鼻血の出ない開口部からやや値側で、指でつけた部分全体から染み出るような独特の出血でした)、やってもみないで、発言するのは、科学的ではありません。皆さんにやれとはいいませんが、医師は、発言する前にやってみるべきです。



6月27日の髭先生の投稿です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
有圧換気扇の吸気用にフィルタを取り付けて、室内に風を送り込むのがフィルター付きの陽圧換気です。普通の換気扇では圧がかかりませんので、注意が必要です。HEPAフィルタは、空気抵抗が大きいので、シロッコファンが良いかもしれません。

家によって、隙間と形状が違いますから、必要な風量風圧が変わってきます。騒音の小さいファンを使わないと、うるさくなってしまいます。

私は、大工さんに頼む予定です。大工さんが陽圧換気を知っていると、良い吸気の場所を選んで、作ってもらえます。

ちゃんとした病院は、フィルタ付き陽圧換気ですので、建築士さんならご存知だと思います。普通の工務店では知らないのではないかと思います。家のサイズ、体積、隙間で、違ってきますので、うまく説明できなくてごめんなさい。



これは髭先生の引越しと除染に付いての指摘です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の仕事部屋の平均空間線量率は、ほぼ0.07μSv/Hrです。朝部屋に入ると0.14μSv/Hrになります。数時間寝るだけで、これだけ埃を集めてしまいます。茨木や吹田のマーケットに行って帰ってくると、頭や体を拭いても、0.2μSv/Hr近くになります。大きな家具を気密にして引っ越せるしょうか?不可能ではないにしろ、極めて難しいです。家具は、おそらく、全部は不可能でしょう。面積が大きければ大きいほど、取りきれない粒子が増えます。1つの家具を全面拭いてそのままにせず、すぐに気密梱包する必要があります。おそらく全部は不可能です。私は引越しの時、完全に拭けてばらして気密梱包できるものだけを選びました。
結局テーブル1つだけでした。家電は、冷蔵庫で、自分で背面をばらして掃除できました。あとTVは、自分で改造したものなので、中を全部拭きました。TVは、通常、絶対無理です。中は、埃だらけです。ただし、液晶で、埃がたまらないものなら掃除機で吸うと何とかなりますが、あとから埃が出続けました。プラズマは冷却のため、中は埃だらけです。通常家電製品は、冷蔵庫の裏面と下部を分解すれば、中も含めてほとんど拭けますが、あとは、不可能に近いです。

 非常に計画的に作業して、除染して梱包するという長い不便な生活を続けて、やっと引越しできました。それでももってこられたものは、研究道具とわずかな食器、テーブル、冷蔵庫、選択乾燥機(後に汚染が酷く買い替え)、洗える毛布・布団、着衣ぐらいでした。研究道具(計測器を作るための道具)が多すぎるので、引越し後の除染が極めて大変です。書籍は、1万3千冊を捨て、必要な数10冊を徹底的に拭いてのこしました。PCは、移動時に除染できなかったので、後から悲惨でした。据え置き型は、分解して拭かないと埃だらけでした。

 除染作業は、危険を伴います。一回目は、屋内の除染です。N100マスクを使い、きつく絞った雑巾、肘までのビニール手袋、バケツを用意します。私は雑巾を75枚を用意しました。N100マスクは、全部で、8個。N100マスクを顔に合わせて、周囲のパッキングの裏にティッシュペーパーを詰め、空気が漏れないことを確認しました。さらに、穴を塞いだゴーグルを使い、線量計で、外の風の中の粒子の少ない時を確認して、窓をあけ、上から順に全部拭きました。先に捨てるものは捨てておきます。窓を閉めて、外に退避し、埃が落ちたら、再度同じことをします。三回目は窓を閉めて、拭きました。雑巾は、汚れたところから始めて、少し汚れたら、すぐに交換し、バケツに入れます。汚れの酷いのは捨て、残りは、一回ごとに全部洗濯機で洗いました。3回目には、かなり線量がさがりました。1回目で、捨てるべきものが増えますので、庭に出しました。

 次は、中身の除染です。大変だったのは、服です。最初に洗って乾燥させ、ビニール袋にしまっておきます。小物は、全て拭いたり洗ったりしてビニール袋に詰め、箱に入れました。

 これが終わったら、家具などを移動させて全面を拭きます。冷蔵庫の分解掃除などの除染です。

 寝具は、巨大なビニール袋を買ってきて、1回目の前にしまっておきます。除染で、必ず埃がでます。これで汚染されたくないものは、前もって除染して袋に詰めるのです。

 工夫すればできるものと、できないものに分かれます。大変な作業になります。



電磁波過敏症と化学物質過敏症とは、全く異なる疾患です。化学物質過敏症と、人間線量計の話を、こちらに持ち出さないで頂きたいのです。症状と体質と年齢性別、地域と、転機をお書きくださるだけで、医師は十分に勉強できます。

 慢性の炎症があり、刺激物質が、空気中に浮遊していれば、化学物質過敏症と関係なく、刺激物質の量で、炎症に変化が現れますから、当然のことです。

 化学物質過敏症は、抹消神経炎を併発しますので、電位差があると体調に変化を感じます。電位差と電磁波は、日本では完璧に誤解されており、ある国で、両方ですという日本人を何人か検査しまして、電位差だけに感じ、電磁波には感じませんでした。化学物質過敏症は、日本ではアースを張り巡らせますが、あれは、電位差を小さくしているだけで、逆に電磁波を増やします。ガルバリウム鋼板に普通の日本の配線でも同様です。

 化学物質過敏症には、治療に対し、USでも種々の問題を起こしましたし、日本でも同様です。現在、その病態は、解明されつつありますが、その医学的な知見を認めないというのも化学物質過敏症の特徴ですので、化学物質過敏症の方はご存知ありません。また、化学物質過敏症の論議はいたしません。

 科学物質過敏症の方が、放射線過敏症と言い出す前に厳しく注意しておきます。化学物質過敏症仲間を探す場所ではありません。




髭先生自身の体験です☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大阪の北摂です。

旧居から持って来たポットの洗浄剤(クエン酸が主成分)の2個目のパックを破って中から出した時、粉末を吸い込みました。一瞬息がつまり、気管に痛みを感じ、意識呼吸をしないと、呼吸が始まらない感じがして、気管支上端まで痛みが達しました。
その後、薄い血痰が出て、硬口蓋の皮がぺろりとむけました。咽頭も少し痛いです。0.04μSV/Hrの車の中で測って(胸骨中央中心)、0.15μSv/Hrでした。確かに喉仏のあたりが痛く、声が少ししわがれました。右の耳下腺が少し腫れて軽い痛みがあります。



自宅の除染に付いての指摘です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プラスティックのフローリングもどきの床の面積が広いので、大粒の水の出る霧吹きで、水をかけておきました。埃が水にトラップされるので、かなり効率よく除染できます。ただし、水が染み込んでしまう本物の木材のフローリングでは、この方法は使えません。

網戸が、非常に良く放射性の塵を集めます。2日1回は拭かないと。




湯沸しポットへの注意です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
湯沸しのポットですが、徐々に放射性物質が溜まっていくことが判りました。沸騰した湯気は、細かい水の粒子を大量に含みます。これを線量計で測ったら、0.23μSv/Hr(0.072μSv/Hrの環境)を、ほぼコンスタントに出しました。皆さん、湯沸しのポットを洗ってください。

 (余談、逆流性食道炎のような痛み(食いすぎ)は、このためじゃないかと、一瞬心配になりましたよ(笑))。

 なお、持ち物で一番放射線を出していたのは、財布でした。




室内での髭先生の実験です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実験結果です。

 単位はμSv/Hrで、計測は、InspectorEXPです。部屋は締め切りです。空気の入るところはありません。

 0.08-0.09の部屋で、湿度40%の時と、雨が上がってエアコンで湿度が下がって20%になったときで、0.19-0.23まで上がりました。エアコンはつけっぱなしで、送風と冷房の差だけです。室温は、ほぼ一定で、27℃です。危ないので、床に水を撒いて、湿度を上げ、塵を吸着してもなかなかさがらず、0.11-0.14の間です。

 これは低湿度はちょっと危ないですねぇ。



7月1日の指摘です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 近畿は、初期は、金属酸化物が半数近くで、今は、Csが主のようです。Csが主なら、Csの化学的性質から、Cs+イオンになり、水に良く溶けます。他の金属酸化物粒子状のゴミは、水に溶けません。Cs+は、アルコールには難溶です。

 畳を取って、板を張ってしまったらいかがでしょう。

 旧宅が畳で、最初期の細かい砂交じりの埃は、拭いてもあまり取れませんでした。Cs化合物は、濡れすぎない雑巾で拭くとかなり取れましたが、畳ですとどうやっても完全にはとれませんでした。切り取って顕微鏡観たら、イグサの細長い隙間に砂粒状のものがはさみこまれていました。取れないわけです。3階で、近くに土や芝生があれば、絶対に砂粒の細かい埃が入ってきます。

 線量計を持っておられると、ノイローゼになるくらい高いときがありますよ。フィルター付きの陽圧換気は、機密性が良いのでマンションは楽だと思いますが、色々制約がありますよね。

 備長炭は、部屋の隅に適当に重ねて置いてあります。密に積んで、空気が通りにくいと効果がすくないです。たらいに入れたらどうなるのか、たらいは金属ですからわかりません。プラスティックなら影響が無いか、余計にプラスティックにくっつくと思います。

 霧吹きの気流で飛ぶほどの弱い結合なのが埃です。どれほどそっと濡れ雑巾をかぶせても必ず線量計が上がります。私は、ゆっくりと濡れ雑巾をかぶせています。霧吹きよりは飛ばないです。

 ハーレーⅡでの放射性物質除去率は、あまり良くないと思います。60℃の湯の逆流で綺麗になるとは思えないです。




7月2日の投稿です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆

個人の体内の放射性物質の蓄積量は、主訴からは判断できません。放射線に対する感覚的感受性には、大きな差があるからです。さらに、生活史や偶然で、蓄積量に大差ができます。

 子宮に蓄積されたCs等は、月経ではごく一部しか排泄されません。放射性物質を含まない食事をして、空気中に放射性物質が無ければ、1年で半分以下になります。1日に10Bqを摂取すると仮定すると、1年後には、1200Bqほどになり、ほぼ一定になります。子宮だけでなく、他の組織からの放射線でも受精卵は被曝します。

 ドイツからの警告の4Bqの達成は、日本では、どこでも、フィルター付き陽圧換気をして、耕地を覆わない限り、不可能です。ですから、常にリスクは、311前より高くなります。

 今後、農地と大気への蓄積は多くなっていきます。これだけ大気中に塵が多くある環境で安全かと言えば、乳児幼児に良いわけがありません。明らかにChernobylとは違うのです。0.1μSv/Hrの空間線量があれば、着衣毛髪なとへの付着で、0.3μSv/Hrは超えます。どのような影響が出るのかは、未知です。これに内部被曝を加えることになります。

 まず、室内の環境が小児に危険ですから、ここからスタートしないといけないと思います。311前と同じ生活をして、安全を守れるわけではないのです。さらに、食材でCsフリーは無いのですから、それでもリスクは高まります。どの程度高まるかは、わかりません。

 リスクの中身ですが、これもわかりません。個人差が大きいからです。統計上の危険は、あくまでも確率であり、誰がどうなるのかの予測は不可能です。どの胎児にも起こることは、DNAのどこかに変異がおきることです。影響を受けない人はいません。

 非常に判りにくいと思いますので、もっと具体的に言うと、あなたが、WBCで測れたとしても、その結果は、嘘です。WBCを持っているところは、原発事故もしくは、原発作業員用で、要するに原発利権ががらみですから、正しい結果を教えてくるはずがありません。実際、妙なことを言われた人の話も聴いていますし、これだけ空気中に塵があったら、正確な計測は不可能です。つまり、自分でリスクを判断することは、特に現体制では、不可能です。ですから、出産しようとすれば、誰でもが賭けるしかありません。全く許しがたいことですが、現実は、こうです。Chernobylでは、地面に固着しましたが、日本では放射性物質は、空中に浮遊しています。それを吸飲してしまいますし、埃が着衣に吸着して、外部被ばく線量が上がりますので、小児にとってのリスクは、Chernobyl以上です。この状態で、影響がどうなるのか、誰にもわかりません。評価のしようもありません。言えることは、空気中の塵を減らし、可能な限り低線量の食物を摂取すること、だけになってしまいます。ですから、環境を整えないで、出産すべきではないと思います。311以前と同じでは、何も手の打ちようが無いのです。



7月3日の指摘です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆

リスクは、逃げているだけでは、減りもせず、評価もできないのです。非常に辛いとは思いますが、ミュンヘンの人たちのように立ち向かってください。ただ覚悟するのではありません。ミュンヘン市では、医師が被曝を軽視し、被害を出しましたが、市民が計測、除染と防護の活動を始めました。待ってなどいられないと考えたからです。フランスもそうです。

それから、こちらに投稿なさる皆さんへ深く感謝いたします。皆さんが症状を書いてくださるので、少しづつですが、医師が、被曝を前提にした検査を始めています。ただし、保健医療制度上、そういわないことも多いと思います。

今後、被曝の原理、病理などは、妊婦・胎児・子どもの被ばく対策のトピックでお願いいたします。

関連無いと思われることでも結構です。医師に違うといわれたことでも結構です。気がついたことをご投稿ください。地域と性別、年齢が書かれているとさらに助かります。




化学物質過敏症との関係の注意です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

電磁波過敏症と化学物質過敏症とは、全く異なる疾患です。化学物質過敏症と、人間線量計の話を、こちらに持ち出さないで頂きたいのです。症状と体質と年齢性別、地域と、転機をお書きくださるだけで、医師は十分に勉強できます。

 慢性の炎症があり、刺激物質が、空気中に浮遊していれば、化学物質過敏症と関係なく、刺激物質の量で、炎症に変化が現れますから、当然のことです。

 化学物質過敏症は、抹消神経炎を併発しますので、電位差があると体調に変化を感じます。電位差と電磁波は、日本では完璧に誤解されており、ある国で、両方ですという日本人を何人か検査しまして、電位差だけに感じ、電磁波には感じませんでした。化学物質過敏症は、日本ではアースを張り巡らせますが、あれは、電位差を小さくしているだけで、逆に電磁波を増やします。ガルバリウム鋼板に普通の日本の配線でも同様です。

 化学物質過敏症には、治療に対し、USでも種々の問題を起こしましたし、日本でも同様です。現在、その病態は、解明されつつありますが、その医学的な知見を認めないというのも化学物質過敏症の特徴ですので、化学物質過敏症の方はご存知ありません。また、化学物質過敏症の論議はいたしません。

 科学物質過敏症の方が、放射線過敏症と言い出す前に厳しく注意しておきます。化学物質過敏症仲間を探す場所ではありません。




皮膚を始めとする諸症状に付いて・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 多数の方が、同じ症状を起こせば、全体として被曝である、という医学的推計ができます(法的ではない)。しかし、個々人を被曝だという特定は、診ただけでわかる場合とそうではない場合があります。政府が正確な情報を絶対ださず、行政も出しませんから、推計に従うということになります。判りますよね。そうではないこともありえるが、その可能性が高いとしか、言いようがないのです。つまり、どんな医師でも、その症状の場合、被曝であると断定できません。

 ですから、微小な放射性物質のアモルファス粒子が接触した場合の症状を書きますので、ご自分でご判断いただきたいと思います。

 極めて粒子が小さく、放射性重金属成分が多い場合(セシウムだけではない場合)、皮膚に接触すると、境界の明瞭な赤い小さな点ができるか、小さな不明瞭な赤い班(虫刺されの跡のような)ができます。鼻腔開口部近傍では、鼻血、上咽頭なら痛みと炎症、声枯れ、胸の痛み、咳、鼻水などです。ここでは、皮膚だけの説明に特化します。

 皮膚の接触面が濡れていた場合、微粒子は、やや溶けるので、明確な境界を持たない虫刺されのようなふくらみを持つ炎症を起こし、痛みます。粒子の径によって、炎症部位の大きさとふくらみが違います。

 すぐに洗わなかった場合、皮下に浸透し、近傍の神経を興奮させますので、首なら首筋後部と左右の首筋の筋肉に軽度の硬直(硬くなって少し痛む)がおきます。量が多ければ、頭痛、足がつりやすくなることもあり、めまい、吐き気などがおきます。

 微量でこのような筋緊張の亢進が見られる場合、相当量の内部被曝による組織の細胞死が起き、炎症を起こしやすくなっていると推理できます。

 他のアレルギーならとっくに以前に同様の症状を起こしているはずだとも推理できます。

 微小粒子による被ばく線量は微々たるもので、それが簡単に起こるということならば、内部被曝による炎症傾向にあるので、関西の高濃度の放射性微粒子が浮遊しているところへの移動は、咳喘息などを起こしますので、要注意です。それにしても、危険な地域です。外部被曝線量も無視できないでしょう。1mSv年を、大きく超えます。

 西日本への移動の場合、除染してから移動してください。そうでないと、意味がありません。




2011.7.13 障害の性差について

髭先生:

私に届くメッセージは、主婦からが多い。私も一人で家の除染をしているので、放射性物質を含んだ埃で、眼が痛くなったり、咳が出たりする。なるべく、陽圧換気にしないで、線量を落とせるなら落とせるようにしたい。自分の経験として、掃除をしなければ、何に放射性物質が付着しているか、見極めることができない。そして、どこから侵入してくるかも、わからない。

 機器の修理の方や、アマゾンなどでの買い物でも、室内の線量は上がる。電話に出るために、急ぎ足で歩いても線量が上がる。買い物に出て、室内に袋を入れれば、また上がる。0.1μSv/Hrを切ることは至難である。この苦労は、メッセージを下さる主婦の方々と同じだと思う。

 届くメッセージの多くは、ご主人様が一番症状がなく、理解が得られない、ということに要約できる。確かに、被曝症状には性差がある。女性の方が感受性が高い。特にお子様をお持ちの方は、気が気ではない。小児が一番敏感だし、将来への影響が大きいから、当然である。

 この差は、Chernobylより強調されているように思える。仕事へ出かければ、電車の中では、フィルタ付きの陽圧換気で、走り出せば、空気中の放射性物質の密度が激減する。満員電車で、服からの接触で、服には付着するだろうが、呼吸による取り込みは少ない。仕事場が大きなビルなら、これもフィルタ付き陽圧換気が多い。となれば、放射性の微粒子に接触する機会が、主婦や子供よりもずっと少ないことになる。

 たしかに、微粒子による接触での線量はすくない。しかし、この粒子は、気道感染を起こすには十分な炎症を起こし、眼に対しても同様である。プール前に結膜炎が流行った地域があった。今年の小児の気道や皮膚の感染症の多さは、どこででも話題になっている。

 線量が少なくても、これだけの影響を与えている。私は、今後、粘膜の腫瘍の発生が恐ろしい。室内の除染に苦慮している主婦の方々に対し、ご主人様は、もっと理解を示していただきたいと、切に願う。




7.14 備長炭が放射能対策に、有効かどうかについて

髭先生:

備長炭の効果は、本当にあります。マイナスイオンを出すかどうかは判りませんが、10日も置いておくと、0.2μSv/Hr(30cm)を超えてしまいます。これは、直接触ると危険性があるほど、微粒子を集めたことになります。したがって、表面は、マイナスに帯電していると考えられます。そのため、以前、直接触らないで欲しいと書き込みました。備長炭は、完全なグラファイトではありませんが、吸着能力は、十分にあります。多孔質ですので、Csだけでなく種々の核種を吸着するようです。運ぶ時、付着した粒子は、離れやすいので、バケツなどを用意して、ゆっくり運んでください。

水に使う時は、その粉を一緒に飲まないようにしてください。



2011.7.14 放射性微粒子の現況について

髭先生:

微粒子の拡散は、USでも注目され始めています。
微粒子の存在が確認された州の色が違います。必ずしも気流とは思えないマップです。西は気流ですが、西南部や東は、人とものによる移動だと考えられます。

ここ数日、西日本の微粒子が増えています。高知は、以前から高かったのですが、注目されていません。ここ数日の粒子は、線量が高いです。特定の塵に集まった可能性があります。3秒ごとに120秒平均のInspectorEXPでさえ、0.05μSv/Hrから6秒で、0.18まで上昇します。マスクをし、眼に気をつけてください。毛髪が眼に入らないように。

ドイツの医師が、脳障害に警告しています。ベラルーシの人々が集中できないのは、「放射能恐怖」ではなく、脳障害だと言明しています。この軽度の障害は、数%に起こるのではなく、ある程度体内に蓄積もしくは、外部からの被曝で、起き、ベラルーシでは、キエフより低いところでも、ほとんどに見られます。東京圏は、キエフ以上の数値が出ていますし、食品基準も甘いので、既に過半数に達したと考えられます。初期の大放出後、放射性物質の摂取をしなかった方には、一部、一過性の機能低下が見られました。既に、西日本でも該当する症状があると考えられるようになってきました。既に、注意した方々としなかった方々に差が出てきたわけです。



2011.7.19 現在の被曝症状について

髭先生:

現在、初期の激烈な症状が収まってきました。西日本では、感染症が流行っています。東だけでなく、京都大阪もっと西でも、内部被曝症状が出始めています。激烈ではないだけに心配です。優気さんが先で大きな差になると指摘されていましたが、これほど早く症状が出てくるとは思いませんでした。食物の線量が上がるのはこれからだと言う方も多く、悩みます。


2011.7.19 上記28番の髭先生の「初期の激烈な症状」の原因、また、この「初期の激烈な症状が収まってきた」事実により、汚染がどういうフェーズに入ったことを示すのか?という問いに対して

髭先生:

激烈な初期症状は、DryVentと爆発による、動作中の原発の燃料内にできていた核分裂生成物質が降下して、人体に接触もしくは、吸入、摂取したことによる症状です。これらは、Chernobylの黒鉛炉と異なる成分で、東電が、使用中の燃料内にできる分裂生成物リストを作っていたはです。特にXeが多く放出されました。
 これらの物質には、短寿命で、生物毒性の強い物質が多く、皮膚粘膜症状から、頭痛、下痢、めまいなど、特に激しい症状を起こしたと考えられます。初期に鼻血や皮膚に穴を開け、次に、金属中毒様症状を起こしました。症状は多岐にわたるので、詳しくは述べません。さらに、KrだけどこかにSPEEDIの予想が出ていたと思いますが、千葉の財団法人日本分析センターが、Xeのトンでもない量を検出していまして、これが重なったと考えられます。福島第一近傍は、上記の噴出に加え、さらに重い核種の比率が高かったと考えられます。この地域では、粉にも大量に微粒子を吸収した方も、水溶性ウランと考えられる腎臓障害も起きています。ごく初期は、チェルノブイリでも見られた症状に加え、黒鉛型では比較的生成が少なかった(分裂速度が遅いために、比率が減ってしまう)核種により、金属中毒に酷似し、もっと激しい症状をひきおこしました。噴水のような嘔吐など、沢山メッセージが来ました。この噴出は、単に接触だけでなく、Xeと共に、外部被曝量を、大きくしました。Xeは、気管を通り、甲状腺を被曝させ、5%程度が血液に溶けるはずですから、脳底の血管と大脳表面の太い静脈に沿って、脳の機能を低下させました。Xeは直ぐに排出されますが、体内に取り込まれた放射性物質とXeで、その部分の脳の機能低下が持続し、時刻感覚の喪失や食欲の増進、不安感の欠如、短期記憶の長期化の阻害、などの症状が起きたと考えられます。X-rayによる癌の照射で、脳の機能が一時的に低下することが知られています。実際には、核種が体内にあるので、軽度では二、三日の頭痛程度で、量が多ければ、今でも続いていると考えられます。また、炎症を起こした甲状腺は、一度腫脹し、FT3過多となり、自己抗体で機能を落とされ、そのリバウンドで、TSHが上昇し、結果、FT3がやや多いのにTSHが高く、自己免疫抗体がある、という橋本病に類似(橋本病は、FT3が低下する)の検査結果が出ている(現在)方が多いということだと考えられます。なお、甲状腺の異常は、Xeだけでなく、Iも関与していると考えます。二種類の転機があり、FT3が増え続ける甲状腺機能亢進の方もおられます。甲状腺障害の範囲は、限られており、西端は、神奈川(静岡は不明)です。
 ここまでが、初期だと私は考えています。以上は、均等分散モデルに当てはまりません。また、アトピー、アレルギー、免疫疾患、甲状腺疾患の方には、症状が早く現れ、より微量で症状が出ました。この太い血管もしくは網状血管の部位では、他者への感情移入の減少が起き、依存性が増したり、冷淡になったりする症状がみられました。皮質の抑制も起きますので、奇妙な行動をする方々もおられました。基礎疾患として精神症状を持つ方々は、症状の増加が報告されています。接触では、粘膜の難治性炎症が多発し、感染症が多発しました。西日本に、微粒子が届き始めてから、西日本でも普段あまりない感染症も含めて感染症が小さな地域ごとに連鎖的に起きました。




上記の金属類等の崩壊による減少と排出が進んでも、甘い食物への基準で、体内にCs等が均等分散モデルで体内に蓄積し、脳の機能低下を伴いながら、体調の不良を起こし始めています。顔面の表皮筋の緊張低下や、だるさ、集中の減少、意思の低下を伴っています。体調の不調は、多岐にわたり、初期の症状がなくても、初期にもあった関節の痛み、眼震、めまい、排尿痛なども起きています。症状から、Csだけでなく、Teも関与しているのではないかと思われます。微粒子の多い地域では、その症状も複雑です。内部被曝だと思われる初期の症状は、岐阜でのベジタリアンの自家栽培野菜、青森での野菜ダイエット中の女性でした。激しい倦怠と、初期に放出された粒子との接触と思われる難治性の鼻血でした。
 内部被曝による症状は、これから激しくなり、甲状腺の異常も、第二期が始まり、Chernobylに似てくると思います。しかし、Chernobylより早く、同時に中枢系への何らかの機能低下が見られますので、Csだけではないと考えられます。現在、多くの方が気にせずに高線量の食物を摂取されています。線量の低いフィルタ付き陽圧換気の場所では、Inspectorで体からの放射線を計測できるほどです。優気さんのご指摘の通り、注意した方々とそうでない方々の差は開く一方になると思います。個々から先は、自己防御しないと被曝量そのものが大きくなりますので、複合的な障害が発生します。給食での障害だと推測しうる例が、メッセージで届き始めました。

これから、室内外の除染と、農作物、畜産の保護が重要になります。特に農産物は、室内栽培が可能ですから、どなたかはじめていただきたいと思います。畜産は、被曝してない飼料を海外から得れば、安全を保てます。

 除染業が現れて欲しいです。また、ドーム内で、人工的な環境ですが、放射性物質フリーの環境を作って欲しいと思います。子供たちのためです。

夏休みですが、二学期からの給食が不安です。



2011.7.21影響が出始めた内部被曝について今出来る対策について

髭先生:

残念ながら、内部被曝の影響が出始めました。偶然に大量に放射性物質を摂取したのか、体質差なのかまだ判明していませんが、近畿地方で、内部被曝だと思われる、亜急性甲状腺炎の方の数が、無視できなくなってきました。
 甲状腺の腫れ(咳が出ることもある)、FT3の上昇、TSHの軽度(3程度)の上昇、TgAbの増加です。甲状腺機能亢進と言われることもあると思います。またしてもChernobylの時より早いです。

 なお、倦怠感のある方は、甲状腺の検査を、個人医院の専門医で受けてください。値が正常範囲内の低下でも、倦怠感が強ければ、それを訴えてチラーヂンを投与してもらってください。

 亜急性甲状腺炎の方は、チラーヂンSは不要です。気分が高揚しイラつきが出ることがありますが、気持ちを抑えてください。抗炎症剤が効く可能性があります(医師が不要と判断したら不要)。3ヵ月後に再び甲状腺の検査をしてください。この場合、ご家族、特にお子様の甲状腺を検査してください。甲状腺の検査で、エコーも頼んでください。

 検査結果で、機能亢進もしくは甲状腺の炎症と考えられる場合、念のため、より一層、放射性物質を含む食材を避けてください。ペクチン換算で、1日1gを、食前20分から30分前に服用し、他の薬品を服用されている場合、その薬品の2時間前にペクチンを服用してください。ペクチンの服用によって、金属類がペクチンに吸着されますので、総合ミネラル剤を、食間に服用してください。小児は、成人を55Kgとして、体重割りで計算してください。カリウムの豊富な食材を選んでください。検査結果が良くても、ヨウ素の多い食材を摂らないことです。普通の食事で十分です。ヨウ素過多で甲状腺障害を起こしている方も多いのです。

 武田氏の食物の安全性のブログを信用しないでください。

 国産の鶏卵と鶏肉の線量が高いようです。飼料が危険な可能性があります。飼料の安全が確認されている鶏卵と鶏肉以外、もしくは外国産以外、避けてください。青物野菜は、西日本で安全だとなるべく判るものか、輸入物にしてください。魚は、どこが安全か、よく判りません。優気さんがご存知かもしれません。私の情報では、九州、島根以西が安全のようです。京都大阪の給食は、高汚染地域の農作物が積極的に使われており、要注意です。10歳未満には症状が出やすいのですが、10歳以上は、表面上は判りません。怒りっぽかったり、逆だったりする場合、甲状腺の検査をお勧めします。
 初期の炎症でも、体内の量が減ってくれば、その後の大きな甲状腺機能低下にはならない可能性があります。何かあった場合、定期的な検査が重要です。

 まだ、内部被曝は出始めたばかりです。気をつけていれば、十分防げると思います。現在、内部被曝だと思われる亜急性甲状腺炎の方は、中部以東の野菜を多く摂取し、鶏卵鶏肉を多く摂取した方々で、女性と6歳未満の小児です。ただし、静岡以東に関しては、内部被曝と外部被曝で、甲状腺機能が低下し、倦怠を強く訴える方がかなりの数になっています。初期の被曝が原因なのか食事が原因なのか判りませんが、倦怠感が強い方は、甲状腺の検査をお願いいたします。

 夏休みで、お子様と一時的に西へ行かれる方が多いと思います。除染をして行ってください。移動先で、すべての衣服などを洗えないと、高線量のままです。また、西日本は、食材は上記を除きかなり安全ですが、空気中の放射性の塵が多くあります。マスクは必須です。草木には触らない方が安全です。



2011.7.25現在 副管理人のMasaさんがまとめた被曝様式5パターンと、個々の対策法に関する文書を、髭先生が一部加筆・修正したものを以下、掲載します。

[1]非接触型外部被曝:普通に線量計に現れる数字のγ線などを外部から浴びる被曝です。この型の被曝しか考えていない人がしばしば見受けられます。この型の被曝リスクは線量計の値で確認できます。

特に線量の高い地域では、β線の影響を無視できません。β線は、皮下浅部に達し、毛細血管に炎症を起こし、皮膚が赤くなり、酷くなれば、潰瘍を起こしますし、皮膚癌の確率を極めて高くします。従って、γ線だけでなく、β線も計測しなければなりません。

対策:被曝量に比例して障害の率は増える.掃除などで室内の線量は減らすことができる.ただ,このレベルで危険がある場合,避難した方が良い.小児に以下の年齢に関しては、環境値+1mSv/年で影響が出るという証拠がある。


[2]接触型外部被曝:放射性物質を多く表面の付着した物体に触れたときに起きる被曝です.主に,β線,α線によるものです.311の後外に置いていたものを触ったとき,手がひどいことになった方が居ます.このような方はこの型の典型例です.掃除のときなども,この型の被曝の危険があるので,ゴム手袋をした方が良いです.地面に付着した放射性物質に触れると,この被曝の危険があります.β線,α線は近距離では,大変な破壊力を持ちます.

皮膚に高線量の粒子が付着すると、α線が強い粒子なら、縁が明瞭な円形に近い穴が開き、出血、もしくは、小さな皮下出血を起こします。β線が強い粒子なら、縁が不明瞭な発赤を起こします。どちらも、場合によっては、体内に吸収され、頭痛、眩暈、吐き気などの症状を起こします。

これら粒子は福島第一に近いほど多いのですが、多くは現在、地面や建物、植物に固着しています。しかし、いまだに遊離の粒子は存在し、輸送などで拡散しています。着衣にも固着します。これらの粒子は、比較的水に溶けにくいものが多く、アルカリで水に溶けるものがありますが、水に溶かすと、極めて危険です。
β線が強い粒子は比較的水に溶けやすい傾向があります。

全国的に浮遊している放射性の塵埃は、それを集めると、十分に上記の症状を起こすに足る危険性を持っています。

対策:ふき掃除などの除染により,身の回りから放射性物質を遠ざける.
また,この危険性が予想されるものを触れる場合は,必ずゴム手袋を使う.

[3]吸引型内部被曝:今回の事故の特徴は,原発から放出された放射性微粒子がたくさん空中に飛んできる点にあります.これを吸い込むと,放射性微粒子が呼吸器の粘膜に付着します.
この微粒子は,南東北・関東のようにF1から近いところでは,放射性物質の粒径が大きく、沈降が早いようです。この地域には、初期には、単独で,極めて純度が高い状態で浮遊していました.この場合,付着した粘膜へを集中的に破壊することになります.現在は,F1に近いエリアでは、他の浮遊塵との結合割合が小さいため,呼吸器の内部(肺胞)にまで到達するので危険です.放射性物質を焼却処理した場合にも、フィルターを通過する0.03μm以下の粒子が放出されますので、肺胞まで届き、危険性が激増します。西日本など、比較的遠距離に到達している粒子は、CsやTeなど低比重核種が主だと推測されます。
この型の被曝は,呼吸器官に対して均等に放射線を浴びせるのではなく,放射性微粒子が付着したところに集中的に放射線(γ線だけでなく,α線β線も)を浴びせる点にあります.この場合,トータルの線量が大きくなくても大き http://tl.gd/dggkge · Reply
Report post (?)