関西電力大飯原発３、４号機の再稼働問題を巡り、県議会は１２日、各会派の代表者会議を開き、西川一誠知事に対する意見表明と質疑の場としての全員協議会を１４日に開催することを決めた。西川知事は、全協での県議会の意見と、おおい町の判断を聞いた後、週内にも再稼働同意を決断する。【佐藤慶】

　田中敏幸議長によると、全協は１４日午前１０時から開催。会派ごとの議員数に応じて持ち時間を設定し、最大会派の自民党県政会が４０分、第２会派の民主・みらいが２０分、その他の会派は１０分とする。一般の傍聴は認めず、報道機関の取材は認める。全協に向けて、各会派の活動も活発化した。この日は各会派ごとに、県原子力安全専門委員会が１１日に西川知事に提出した報告書の説明を県側から受けた。

　また、自民は総会を開き、全協に向けた意見集約を図ったがまとまらなかった。執行部一任で会派の見解を案としてまとめ、１３日の総会に諮る予定。出席者によると、「全協でなく、６月議会で議論したらどうか」「（再稼働容認の条件として）経済対策を求めてはどうか」などの意見が出たという。民主も会合を開き、全協での対応を協議した。