京都市は１２日、節電会議を開き、夏の電力不足に備えて庁舎内で１０年度比１５％以上の節電に取り組む目標を決定した。５月２３日の会議で同様の目標を打ち出していたが、その後、関西電力大飯原発３、４号機（福井県おおい町）再稼働の公算が大きくなったため、さらに検討を加え、改めて決定した。取り組む期間は７月２日から９月７日まで。門川大作市長は「再稼働となっても準備に要する時間もあり、需給状況は相当厳しい。市職員が一丸となって削減目標を達成してほしい」と呼びかけた。

　同市では昨夏実施した対策に加えて今夏は、市庁舎内の電灯をＬＥＤに替えたり、コピー機の使用を一部制限。市営地下鉄では電力使用ピーク時の午後１時から４時に行う駅構内の冷房停止時間を昨年の１、２時間から２、３時間に拡大するほか、コンコースの蛍光灯の消灯を３分の１から半分に増やす。１８６台ある券売機は約２割を停止させる。

　また、電力逼迫（ひっぱく）時には事前登録した個人の携帯電話にメールで知らせるほか、緊急速報メールでも市民に情報を流すシステムを検討している。【林哲平】