阪神が今季大リーグでプレーする日本人選手について、獲得の可能性を本格調査に乗り出すことが12日、分かった。今年も多くの日本人が米国でプレーしているが、いずれも戦力アップに直結する実力者ぞろい。昨季も注目した福留孝介外野手(35)が所属するホワイトソックスで活躍の場に恵まれず、日本球界復帰の希望を持っているとの情報もあり、調査の進展が注目される。
虎の救世主は海の向こうにいるのか。今シーズン、大リーグでプレーする日本人選手の動向調査について、球団関係者は「日本に帰ってくる気があるのかどうかとか、どういう契約を結んでいるのかとか、いろいろと調べないといけない。タンパリングの問題もあるので、軽々には発言できない」と慎重に言葉を選びながら話した。
日本人大リーガーの調査はここ数年、阪神の“恒例行事”になっている。2009年オフにはマリナーズを退団した城島を獲得。チームの強化ポイントだった捕手補強につなげた実績もある。
日本国内のFA選手を獲得する場合に比べ、日本人大リーガーを獲得するメリットは、補償のリスクがない点にある。金銭による補償だけでなく、人的補償で将来有望な若手を他球団に奪われる危険に比べれば、比較的“安価”に、しかも実力はすでに証明済みの選手を補強できる。
昨年も阪神は福留や松井秀ら野手陣だけでなく、現在はヤンキースに所属する五十嵐らの動向を調査。実際に五十嵐に関しては、本人が日本球界復帰を決断した場合の獲得に、公式な形で名乗りを上げた経緯もある。
今シーズンも、メジャーではレンジャーズのダルビッシュら、リーグを代表する活躍を見せる日本人選手がいる一方で、1年契約の選手や所属球団で活躍の場に恵まれない選手もいる。
特に注目が集まるのは、ホワイトソックスの福留だ。移籍したばかりのチームだが、出番に恵まれていない。福留に近い関係者によると、ホワイトソックスを放出された場合、本人は日本復帰も視野に入れているとの情報もある。
福留は中日時代に強肩強打の外野手として鳴らした。PL学園時代は甲子園を沸かせたスターでもある。もしも獲得となれば、打線の厚みをもたらすだけではなく、広い甲子園を本拠地にするだけにその守備力への期待も大きくなる。
阪神は現在、打線が低迷し、勝率5割の壁を突破できない状況。打って守れる野手の獲得が、チーム補強の一番のポイントであるのは紛れもない事実。福留の今季中の日本球界復帰は夢物語だとしても、将来に向けて注目しておく価値は十分にあると言えそうだ。
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