大阪・心斎橋(大阪市中央区)の無差別殺人事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された住所不定の無職、礒飛(いそひ)京三容疑者(36)が大阪府警の調べに「知人を頼って大阪に来た。仕事を紹介してもらおうと思った」と供述していることがわかった。府警は12日、容疑を殺人に切り替え、銃刀法違反容疑でも大阪地検に送検した。
礒飛容疑者が現場近くの百貨店で包丁を買ったのは犯行の約10分前。近くの路上に行き、わずか3分間で男女2人を計十数回刺していたことも判明した。
関係者によると、礒飛容疑者は5月24日に新潟刑務所を満期で出所し、地元の栃木県に戻り、薬物依存者の自立支援施設に入所した。宇都宮保護観察所の紹介を受けたという。しかし、6月8日に退所した。