亀岡暴走:危険運転致死傷罪での起訴求め、遺族ら署名提出
毎日新聞 2012年06月12日 21時58分(最終更新 06月12日 22時41分)
京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人が車にはねられて死傷した事故で、犠牲者の遺族らが12日、無免許で運転していた少年(18)=自動車運転過失致死傷などの非行内容で検察官送致(逆送)=について、危険運転致死傷罪で起訴するよう求める約21万人分の署名を京都地検に提出した。地検は今月17日までに少年を起訴する方針だが、危険運転致死傷罪の適用には厚い壁が立ちはだかっている。
遺族らによると、署名を受け取ったのは、鈴木裕治・交通部長。遺族らに「思いは受け止める。危険運転致死傷罪の適用の可否について、継続して捜査している」と答えたという。
署名は遺族らが今月2、3、10日の3日間、京都市などの街頭で集めたほか、ネット上で用紙をダウンロードしてもらい、署名をして自宅に郵送してもらった。北海道から沖縄まで21万1800人余りに上ったという。
少年は無免許で居眠り運転をして事故を起こしたとされる。地検は少年が事故前に長時間、無事故で運転していたことなどから、危険運転致死傷罪の構成要件である「未熟な運転技能」には当たらないと判断し、自動車運転過失致死傷の非行内容で家裁に送致した。