NHK関西のニュース　大阪放送局

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大飯原発運転差し止め求め提訴

今週末にも運転再開が正式に決定する見通しとなった関西電力大飯原子力発電所をめぐり、福井県の住民などが「原発周辺にある活断層が連動して大地震が起きた場合、重大な事故につながる危険がある」として運転の差し止めを求める訴えを大阪地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは福井県と関西２府４県の住民など約１３０人です。
大飯原発の３号機と４号機をめぐっては野田総理大臣が今月８日、「福島を襲った地震や津波が起こっても、事故を防止できる対策や体制は整っている」と述べ、福井県などの同意が得られれば今週中にも政府が運転再開を正式決定する見通しとなっています。
これについて住民らは訴えの中で「原発周辺にある３つの活断層が連動し、大地震が起きた場合、原子炉の緊急停止が遅れ、メルトダウンが起きて放射性物質が外部に流出する危険がある」と主張し、運転の差し止めを関西電力に命じるよう国に求めています。
原告で福井県若狭町に住む石地優さん（５９）は「原発が全て停止して仕事をどうするかという心配と福島のような事故が起きないかという心配があるが、いくら仕事がなくても安全を一番大事にしたい。原発を動かそうとしていることに憤りを感じている」と話していました。
このグループは大飯原発の運転を再開しないよう求める仮処分も申し立てていて、来月にも裁判所の判断が示される見通しとなっています。
訴えについて経済産業省の原子力安全・保安院は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。

06月12日　18時42分

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