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最終更新:2012年6月12日(火) 19時40分

大阪通り魔、拘置所で書いた手紙を入手

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 大阪・ミナミの繁華街で2人が殺害された通り魔事件です。逮捕された礒飛容疑者は過去にも覚せい剤事件で何度も服役していたました。JNNでは、この礒飛容疑者が拘置所の中で書いた手紙を入手しました。

 かつて働いていた内装会社の社長に宛てたもので、手書きでびっしりとつづられた文面には勤務先への感謝と謝罪がつづられています。全体として、しっかりとした文面で、丁寧な文章だなという印象があります。「短所を直して出所にのぞみます」と書いてあります。

 更生に向けた決意を示す一方で、「出来れば出所後も仕事下さい」と、刑務所を出た後の生活を不安がる心情もかいま見えます。容疑者が凶行に至るまでの軌跡を追いました。

 事件から2日。住所不定・無職の礒飛京三容疑者(36)の身柄が検察庁に送られました。取り調べに対し、素直に応じ、きちんと受け答えをしていると言います。

 10日に音楽プロデューサーの南野信吾さん(42)と飲食店経営の佐々木トシさん(66)が刃渡り18センチの包丁で刺し殺された事件。犯行は、午後1時1分からのわずか3分間。南野さんの腹部には深さ11センチの刺し傷があり、これが致命傷となりました。

 過去に覚せい剤事件で服役していたという礒飛容疑者。かつて前向きな姿勢も見せていた礒飛容疑者が、なぜ犯行に至ったのでしょうか。

 JNNが入手した1通の手紙。2006年4月、礒飛容疑者が留置場から知人に宛てたものです。
 「もうシャブはやめます。娑婆が一番いいです。俺はこれから真面目に仕事をして頑張っていこうと思っています」(手紙より)

 知人らによりますと、礒飛容疑者は高校中退後、内装の仕事につきますが、その後、覚せい剤事件で逮捕されたと言います。

 「気性は9S$+$C$?$1$I!"5$;}$A$NM%$7$$?M$G$^$5$+;v7o$r$d$k$H$O;W$o$J$+$C$?!##2#0:P2a$.$F$+$i!"$*$+$7$/$J$C$?!#Lt!J3P@C:^!K$G$*$+$7$/$J$C$?!W!JMF5?
 それでもその5か月後、今度は内装会社の社長に手紙を送り、社会復帰への意欲を見せていました。
 「覚せい剤を絶ち、短所を直して出所にのぞみます。まだまだ先ですが、一日も早く社会復帰出来るよう頑張ります」(手紙より)

 ところが礒飛容疑者は出所後、またもや覚せい剤に手を出し、再び逮捕されました。

 「人には迷惑をかけるなと。仕事していれば、メシは食えると。僕はそういうふうに教えたつもりだったが、大人になりきれなかったのかな」(手紙を受け取った社長)

 今度こそ覚せい剤をやめる、手紙の中でそうつづった礒飛容疑者。その誓いが守られることはなく、再び刑務所に送られました。

 礒飛容疑者は覚せい剤取締法違反で実刑判決を受け、新潟刑務所で服役、先月24日に満期で出所したばかりでした。(12日17:57)

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