悩み相談に乗るって事は相手の人生を背負う事ですよ、そんなに気軽にやるべきでは無い、専門家に任せなさい。と言われる。そんな事言ってたら結局何も出来ない。でもわからなくも無いので、話を聞くだけ、話を聞いてアドバイスするだけって言えばいいかな。それだけでも救われる人ってたくさんいるよね
— 家入一真(Kazuma Ieiri)さん (@hbkr) 6月 12, 2012
「生き方相談室」に絡んで、こんな批判的メッセージが寄せられているようです。
支援対象・目的・方法を明確化する
これは非常にシンプルな話で、支援対象と、支援の目的、支援の方法を明確化すれば、問題は解決されるでしょう。
例えば非医療従事者がうつ病の支援を行うLight Ringを見てみましょう。
支援対象:「うつ病かな?」と感じている人(と家族、同僚など)
支援目的:心の病を未然に防ぐ
支援方法:薬を使わない「傾聴」支援
彼らは傾聴のトレーニングは受けていますが、医療従事者ではありません。医療従事者ではないから支援をしないのではなく、そういった立場だからこそできる支援を行っている事例です。
(詳しくはこちらの説明ページをぜひ)
生き方相談室はどうすれば良いのか?
そこまで明確な基準を持つ必要もないのかもしれませんが、例えば生き方相談室の場合は
支援対象:就活中の学生
支援目的:学生の就職の悩みを解決する
支援方法:フェイスブックグループを使って、多様な意見を提供
こうした基準の作り方ができるかもしれません。うつ病や就活支援を含めて、既存サービスとの棲み分けをマッピングしても、サービスの意義が明確化するでしょう。
ニコ生で家入さんは「ルール作りを進めていく」というお話をしていたので、今後、利用規程や目的が明確化していくのでしょう。あくまで非専門家による支援になると思うので、対象外の人が書き込んだ時に、適切に専門家へ誘導できたりすると素敵ですね。
「悩み相談に乗るって事は相手の人生を背負う事ですよ、そんなに気軽にやるべきでは無い、専門家に任せなさい」という意見に対して、僕は異論を唱えます。
もちろん重度のうつなどの支援は、気軽にやるべきではないでしょう。しかしながら、それがために「就活で悩める学生」に一意見を述べることまで慎重になるのは、水たまりを湖と思い込むくらいズレている話でしょう。
そうしてみんなが慎重になって、悩んでいる人に対して腫れ物に触るような態度を取れば、腫れ物はかえって肥大化してしまう危険があります。
この話に限らず、「慎重論」が問題解決を遅延させることはままあります。何かを進める時には慎重になる必要はありますが、慎重になることを目的とせず、問題解決を目的にすることが大切です。
皆さんは「悩み相談に乗るって事は相手の人生を背負う事ですよ、そんなに気軽にやるべきでは無い、専門家に任せなさい」という意見に対してどう考えますか?どうすれば、問題は解決すると思いますか?ぜひコメント欄で教えてください。
関連本。多くの人が傾聴能力を持つことも、社会の問題解決に繫がりそうですね。僕もいわゆる「傾聴」スキルを勉強したいと思います。