この前書きの場所を使って皆さんにお詫びしなければならないことがございます。
前話の主人公設定の時に挿絵として使っておりました絵に関してですが、あの絵は元々yahoo画像にて見つけ、そのまま活用させて頂いておりました。
そしてその画像が某画像交友サイトが元だということを知り、早急に削除という手段に移させて頂きました
この件に対して皆様に多大なまでにご迷惑かけてしまい、真の申し訳御座いませんでした。
これからもこの作品をご覧になって貰えれば幸いです。
それでは第7話、今回は前半が最初のようにナナシが無愛想となっておりますが了承ください。
ではどうぞ
純粋
ヴィヴィオとナナシが互いに名を教え合った後・・・
ナナシとシャンテを混ぜたヴィヴィオとノーヴェ、そして会話に一切介入しないセインは一緒に中庭を目指していた。
「へえ~、それでナナシと陛下は知り合ったって訳ね~」
シャンテはヴィヴィオから聞かされたナナシとの出会いを聞いて納得する。
「そうだよ~! そういえばナナシさんは川岸に住んでるんですよね? 何故なんですか?」
「何だって良いだろ? お前には関係無い。そういうのは今後聞くな」
「あっ・・・スミマセン」
ヴィヴィオはナナシに軽くあしらわれ、少し凹む。
ナナシは何故凹んでいるのか分からなかった。
その光景を見てノーヴェは溜息を吐く。
「はぁ・・・お前こういう所を治せってよく言われるだろ?」
「・・・まぁな」
ノーヴェに指摘されると、自分でも困ってるように失笑しながら返す。
「さて、それじゃシャンテの顔も久しぶりに見れたから俺はもうそろ帰るぜ。用事はまた今度来た時にでも頼ませて貰う」
「えっ、もう帰るんですか?」
ヴィヴィオは驚きながらナナシの方に振り向く。
「まぁな、別に帰ってもやることは無いから仲間の手伝いでもしようかと考えている」
「そ、それじゃ私達と一緒に来てくれませんか?」
「何?」
ナナシはヴィヴィオの言ってることが理解出来ないのか首を傾げる。
「私達この後、中央市街地でリオとコロナ達と合流して公民館のストライクアーツの練習場に行くんです。ナナシさんもどうですか・・・?」
「・・・悪いが「勿論行くよな、ナナシ?」・・・何でだよノーヴェ・・・」
「当たり前だッ!まだアタシとの勝負で全力出してないだろッッ!」
「あのな・・・?スパーくらいで全力出すバカが何処に居る?」
ナナシはノーヴェの子供っぽさに呆れる。
「文句はいいから!絶対に来い!」
「・・・はぁ、仕方無ぇなぁ・・・わぁーったよ、俺も行く」
「本当ですかっ?!」
有無を言わさぬノーヴェの言葉にナナシは仕方なく納得し、了承する。
そしてナナシが了承したことで飛び跳ねるようにヴィヴィオは喜ぶ。
「ああ。外で待ってるからな、早く来いよ」
「あっ、あたしが送ってくよ」
「悪ぃな」
ナナシはヴィヴィオとノーヴェに行く事を伝え、来た道を振り返って戻って行き、シャンテもそれに付いて行く。
そしてノーヴェとヴィヴィオが見えなくなった所でシャンテはナナシに話しかける。
「なぁナナシ」
「何だ?」
「・・・今日は一体あたしに何の用だったんだ?」
「・・・鬱憤晴らし、だったんだがノーヴェ達に会ったから出来なくなってしまったな・・・」
「・・・そ、そーなんだー。あ、あはは・・・(た、助かった~・・・)」
シャンテはナナシが此処に来た理由を聞き、そしてその目的から逃れた事に内心で安堵した。
☆★☆
そして外に出てシャンテが教会内に戻り、一人で待って居ると教会内からノーヴェ達が出てくる。
「・・・ん? 何だその人形は?」
ナナシはヴィヴィオの上に居た、二足歩行の白兎に青い蝶ネクタイをした小さな人形を指差す。
「あっ、この子ですか? この子は『セイクリッド・ハート』、愛称はクリスです。クリス、挨拶して」
「<ペコッ>」
セイクリッド・ハート=クリスと呼ばれた白兎はヴィヴィオ(マスター)の命令通り頭を器用に下げ、その奇妙な光景にナナシは唖然とする。
「そ、そうか・・・それでウェンディ、お前居たのか?」
「そうっスよ? 居たらダメだったスか?」
「そうは言ってねぇだろ。ただ驚いただけだよ、久しぶりだな」
「そ、そうっスね・・・久しぶりっス」
ナナシはそうノーヴェの後ろに立っていたポニーテールの女性=ウェンディ・ナカジマに対して言うと、恥ずかしそうに頬を掻く。
「それじゃリオとコロナが待ってる事だし! 早く行きましょう!」
「そう急かすな、ゆっくり行けば良いだろう」
そうナナシに注意され、恥ずかしい所を見られたのかヴィヴィオは顔を紅くして恥ずかしがる。
そして中央市街地・・・
ナナシ達は歩道橋から降り、時間通り待ち合わせ場所に居たピンク色のツインテールをした少女=コロナ・ティミルと黒髪に八重歯がチャームポイントの少女=リオ・ウェズリーの2人の元に向かう。
向かって居る途中にリオとコロナも此方に気付いたらしく、コッチに向かって来る。
「リオ! コロナ! おまたせー!」
「こんにちわー!」
「リオは2人と初対面だよね?」
「うん、お兄さんの方は前に図書館で会った事は有ったけど・・・」
「見覚えがあるなと思ったら、そういえばあの時に居たな・・・」
ナナシはヴィヴィオと図書館で再会した時の事を思い出す。
「初めまして!去年の学期末にヴィヴィオとお友達になりました! リオ・ウェズリーです!」
リオは良くも悪くも子供らしく自分の名前を伝える。
「ああ、ノーヴェ・ナカジマと・・・」
「その妹のウェンディっス!」
自己紹介されたお返しに自分たちも自分の名前を教えるノーヴェとウェンデイ。
「ほら! ナナシも自己紹介するっスよー!」
「チッ・・・ナナシ・ネームレス」
「ハイ!ナナシさんですね、宜しくお願いします!」
「私はコロナ・ティミルと申します。宜しくお願いします」
「ああ・・・」
ナナシは無愛想に返事をする。
「全く・・・素直じゃねぇなぁ」
「うるせえなぁ、コッチはバイトの先輩の所為で不機嫌なんだよ」
「それは不機嫌にさせた先輩にでも言ってこい」
「それが出来なきゃ苦労しねぇよ・・・ったく」
ナナシは愚痴るように舌打ちして頭をガリガリと掻く。
「とっとと行くぞ、此処でペチャクチャ言ってるのは時間の無駄だ。
そう言ってナナシは先行し、その後ろにヴィヴィオ達が付いて行き、公民館に向かった。
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ありがとうございます!
・・・これって番外編とかしなくちゃいけないんですかね?
他の小説家の方達はしていますが・・・どうします?
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