現在の日本では絞首刑が採用されている死刑の執行方法の在り方を検討している法務省の政務三役会議は6日、米国の一部の州で行われている薬物注射による執行について、新たに情報収集を進めることを決めた。
今回は、滝実法相下での初の会議。会議後の取材に応じた谷博之副法相は「薬物による執行事例なども具体的に資料を集めてみることにした。なぜ米国で(絞首刑から)薬物(注射)に切り替わっていったのか、経緯を調べる」と語った。
今後、薬物による執行も検討するのかという質問に対しては「いろいろな執行方法がある中で、米国が1970年代に薬物に切り替えていった動機やその結果、どういう現状にあるのかを参考にする必要はある」と述べつつ、まずは情報の収集を行う段階だと説明した。【伊藤一郎】