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　８月２７日の劇場公演を最後に卒業する人気アイドルグループ・ＡＫＢ４８の前田敦子（２０）が１１日、地元の千葉県市川市で“恩返し唱”した。

　前田らチームＡのメンバー１６人が、市川市文化会館で全国ツアー千葉公演を行い、１９００人の前で「フライングゲット」など２５曲を披露。６年半のＡＫＢの歴史で、初めて実現した故郷での約２時間にわたるステージに「ここで歌えることがうれしい。気持ちいいよ〜！」と感無量だった。

　生まれ育った場所で前田が躍動した。ＡＫＢに入った０５年以降も、市川から約３０分かけて秋葉原の専用劇場に通った。少女時代の思い出がたくさん詰まった前田の“原点”での初公演。１９００人のファンから「おかえりー！！」との大歓声に、「『おかえり』なんて初めて言われた！！」と顔をほころばせた。

　地元トークで会場を沸かせた。恒例の自己紹介では、会場となった市川市文化会館のステージに「小さいころ、お遊戯会で立ったことがあるんです」と明かした。客席や他のメンバーから驚きの声が上がる中、「インディアンの格好をして踊りました」と、いたずらっぽい笑顔で打ち明けた。

　千葉県には握手会などで訪れる機会は多かったが、都内から近距離という場所柄もあり、“お膝元”での公演は、実現するチャンスがなかった。４７都道府県ツアーだからこその実現に「千葉県らしく楽しみたいと思います」と、同市内の中学にともに通った仲谷明香（２０）をはじめ、片山陽加（２２）、岩佐美咲（１７）の千葉県出身メンバーらとともに約２時間の地元ステージを満喫した。

　８月２７日の卒業まで、残り２カ月余り。公演の終盤でも「千葉県市川市は私が生まれ育った場所です。こうしてここで歌えることがうれしいです」と改めて喜びを語った前田。一生の思い出となる地元での初パフォーマンスとなった。