病院薬剤師ナツのブログ

隠れオタクな病院薬剤師の日常奮闘記。
地味で認知度低くて何やってるかわからないけど、病院薬剤師ってこんなことしてるのか、と思ってちょっと笑ってもらえればそれで幸せ。
どうぞ肩の力を抜いてご覧下さい。


テーマ:

院外薬局からの処方せんに関する問い合わせは、うちの病院では院内薬局に全て回されます。

(病院によっては直接外来につながるところもあるようです)

私は業務の合間に平均すると1日に5、6件、多ければ10件近く受けることもあります。


今日も電話が鳴り出します。


ナツ「はい○○病院薬剤科のナツと申します」

院外薬局「××調剤です。処方せんの問い合わせお願いします」

ナツ「患者様のお名前とID番号をお願い致します」


電話を肩で挟みながら、電子カルテで手早く該当するカルテを開きます。

ぱっと見た限り、特別問題のある処方には見えません。


……いや、見た瞬間「すみません用法おかしいですよねすぐ問い合わせます」とかなこともあるので。


院外薬局「患者様が、お使いになられているお薬を先生に伝え忘れてしまったと。併用してよろしいでしょうか」


あーはいはい。

患者さんの中には、他病院もかかってる方沢山いらっしゃいます。


そういう場合、よくある問い合わせが、今回出た処方と併用禁忌の薬を内服しているとか、

効能が重複する薬、悪くすると全く同じ薬を飲んでいるとかでしょうか。


でも今回処方になった薬、併用禁忌のものがあるようなのないし、そうすると何か同じような薬でも飲んでるのかしらーなどと思いながらカルテにもざっと目を通します。


院外薬局「飲んでいる薬は~~~と~~~だそうです」


ん?


ナツ「あの…」

院外薬局「はい」


ナツ「それ、何か問題のある薬でしたっけ…?」


思わず弱腰になる私。


いやだって、わざわざ問い合わせてきた理由がわからないから!!

思わず私が勉強不足で何か併用禁忌とか追加されたっけ!?とか真剣に考えてしまいました。


言われた薬は、併用しても全く問題ない薬。併用禁忌でもないし、効能重複でもありません。


院外薬局「いえ」

ナツ「あの……じゃあ、患者様が、どうしても先生に確認して欲しい、とかですか……?」


たまにいらっしゃいます。「何がなんでも先生の一言がないと安心できない」とゴネる方。

そうだとすると、まぁ仕方がないかなぁ…併用問題ないですよって言っても通じないのかなぁ…などと考えます。


しかし。


院外薬局「いえ」

ナツ「あの…じゃあ、何か問題が…?」

院外薬局「いえ。ただ、お伝えし損ねたとのことでしたので併用確認をと。」


………。


ナツ「…併用は全く問題ないかと思いますが」

院外薬局「そうですか、わかりました。では」



え。ねぇ。何。今何が起こったの?

ていうか、電話してきた人本当に薬剤師!?



併用問題ないことくらい判断するのが職能じゃないの!?

というか、これ、電話受けたのが院内薬局だったからいいですけど、

クソ忙しい外来受付時間中に外来に電話かけたら怒鳴られますよ!?


新人さんなんでしょうか。怖いなぁもう。

でも新人じゃなかったらもっと怖いなぁ。

どうしよう新人じゃないのにこんなこと聞いてくる人だったら。

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