病院薬剤師ナツのブログ

隠れオタクな病院薬剤師の日常奮闘記。
地味で認知度低くて何やってるかわからないけど、病院薬剤師ってこんなことしてるのか、と思ってちょっと笑ってもらえればそれで幸せ。
どうぞ肩の力を抜いてご覧下さい。


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アリセプトと言う薬があります。

何かというとアルツハイマー病に使う薬なんですが。


で、これに限らずなんですが。

投与初期は量が少なめで、決められた期間後に量を増やしていくという薬があります。

アリセプトの場合ですと、通常3mg錠を1~2週間内服し、その後5mg錠に増量ですね。



あ。主任が問い合わせ受けてますね。


主任「ああ、はい、はい。じゃあ、確認して折り返しお電話しますので」


外部調剤薬局からの問い合わせですね。

ま、主任なら問題ないでしょう、とんな問い合わせでも。



そしてしばし時が経ち。



主任「……え!?いや、その……。…あああ」


主任が口ごもって電話って珍しいな。あ。電話切った。


主任「ああもうこの問い合わせ自体なかったことにしたい!!」


凄いこと言うないきなり。


ナツ「どうしたんですか一体」

主任「アリセプトがね、3mgで出てた人がいたの」

ナツ「それは開始でですか?」

主任「ううん、もう10日くらい3mgで飲んでる人」


ああ、それじゃあ普通5mgへ増量ですよね。


主任「で、5mgでなくていいんですかって問い合わせがきたから確認して連絡、という形にしたの」

ナツ「ほうほう」

主任「処方医は、外科のA先生だったの」


勿論個人差はあるのでしょうが、少なくとも私の経験から言って、一般に、外科医のほうが内科医より薬に関してはアバウトです。

まぁその分拘りも少ないので言うこと聞いてくれるという利点もありますが。


特にアルツハイマーは明らかに外科の領域じゃないので、あんまわかってないのかもなぁ増量するとかそういうこと……。


主任「で、A先生に確認したら、アルツハイマーだし、それなら明日受診予定の神経内科でまとめて診てもらって、それからの返答にしたい、と。多分5mgへ変更、って。」


ああ、患者さん、明日も受診の予定なんですね。

今日は外科、明日は神経内科。忙しいなぁ。


というかなんで神経内科かかってるのにまずアルツハイマー相談が外科にいったんだ。


ナツ「なら問題ないじゃないですか」

主任「それがね…。返答待ちにしてる間に。

   調剤薬局、患者さんに3mgのままで渡しちゃったんだって!」


ナツ「はい?」


ポカーンとする私。


ナツ「え、なんで!?だって問い合わせの返答待ちだったんですよね!?」


調剤は、疑問がある場合は解消するまで調剤しちゃいけませんって法律で決まっています。

なんで問い合わせ中に調剤して渡しちゃうの!?


主任「患者さんに聞いたら、特に増量って聞いてないからーって」


そりゃそうだろうさ!というかそもそも普通の患者さん、そうやって増量してく薬だって知らないしな!


ナツ「えー、酷い!で、5mgになりそうっていったらどうするんですか?」

主任「5mgを調剤するのはいいけど、患者さんに連絡とってもらったら、患者さん、受け取った3mgの薬、

   1錠ずつバラバラに鋏で切りはなしちゃったんだって」


ああ、いますよね一錠ずつ切り離す人。

本気で飲みづらいと思うんですがなぜああいうことをするのか。


主任「だからバラバラになった3mg錠は病院に引き取ってもらいたいって」


エーーー∑(゚Д゚)


だって、調剤待ってればすむ話なの勝手に調剤して渡した結果ばらばらにされたんでしょ?

自業自得じゃないの!?


主任「でも間違った処方を出したのは病院だからって」


いやそりゃそうですけど!

でもそれを引っ掛けて間違いを防ぐのが調剤薬局の役割じゃん、防げてないじゃん!!!



結局、上同士の話しあいになってましたが。

なんか、納得いかない。


とりあえずあれです。疑問点のある調剤を行うのは本気でやめて欲しい、怖いから!!


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昨日のいまいちオチのなかった糖尿病デーに関するブログに、本日オチがついたので。

連日になりますが糖尿病ネタで。


昨日のブログに書きましたが、うちの病院では年一回大がかりな糖尿病教室を開催します。

この時、薬剤師は病院薬剤師の他、近隣の調剤薬局の薬剤師にも協力を依頼します。

今年は、私は仕事の関係上参加せず、うちの薬局からはサチさんだけが参加したのです、が。



トヨちゃんがサチさん探してますね。


トヨちゃん「あ、ナツさん。サチさん知りません?」

ナツ「サチさん?会議だから、そろそろ戻ると思うけど」

トヨちゃん「そうなんですかー。なんか、○○薬局の方から電話があって。5時までに折り返しお電話いただきたいんです、って」


おやなんでしょうね一体。

サチさん、4時には会議終わるはずではありますが。

と言ってたら戻ってきた。


ナツ「あ、サチさーん。○○薬局の方が、5時までに折り返しお電話欲しいって伝言ですー」


トヨちゃんからのまた聞き伝言を伝えた私に、なぜかサチさんは渋い顔。


サチさん「……今から注射混ぜたりもしなきゃいけなくて時間足りないから、悪いんだけど、薬局長は5時までは手が離せそうにないので変わりに用件を聞くよう言われた、って言って電話してくれない?」


あらこれまた珍しい。注射、多少遅れても普段なら電話するところでしょうに。

サチさんは他部署、外部との連携を特に大切にする人ですし。

外の薬局の要請で電話くれってことなら、普段は間違いなく断ったりしませんのに。



と思いましたが、注射の時間が迫っているのも確かですので、請け負います。

サチさんが忙しなくクリーンルームへ向かったのを見て、電話をかけてみましょうか。



内容は、簡単に言うと学生実習の件で、うちで実習を受けている学生への伝言でした。

別にサチさんである必要なくね???と思いましたが。


うん、私で済む内容で良かった。



ということを、後でサチさんに報告。サチさん、物凄い渋面。


サチさん「ナツさーん……私の愚痴聞いてくれる?」

ナツ「はい、なんでしょ?」


サチさんが私への愚痴って珍しいな。


サチさん「……その電話、どう考えても私じゃなくていいって思わなかった?」

ナツ「思いましたけど」


伝言ですむ話ですしね。しかも電話の本来の相手はサチさんじゃなくて学生ですし。


サチさん「○○薬局の男の人でしょ?電話してきたの」

ナツ「はい、そうです」


お会いしたことありませんが、声からすると多分私より少し上くらいでしょうか。


サチさん「○○薬局さん、この前の糖尿病教室の手伝いにきてくれてたんだけど。

      そこで、どうも、外来のスタッフの誰かを見初めたらしくて」


え(°д°;)


サチさん「それから私に会うたび探り入れてくるんだよ、昨日の薬剤師会とかでも」


エエエエエエエーッ(((゜д゜;)))


薬剤師会とかもろ仕事の場じゃないですか!!

そこでそんな色恋沙汰、しかも他人のサチさん巻き込むの!?

いやそれいったら、さっきの電話ももろ仕事中でしたけどね!?


サチさん「仕事の話にかこつけてその人のこと聞きだそうとしてきてねー。

      こっちも忙しいのに……」


うわぁ、サチさんの目が遠い。


ナツ「お、お疲れ様です……」



糖尿病教室が繋いだ恋。


それは聞こえはまぁ医療者としては悪くないですが、一方的な恋でしかも他人巻き込むのは迷惑だよ!

巻き込むのはせめて友達レベルまでにしようよ単なる仕事関係の(しかも外部)人巻き込んじゃ駄目だよ!!


薬局長って、しみじみ大変だなぁ……。


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イッチー、てこずってるなぁ外線電話。

どうも、調剤薬局からの電話じゃなくて、患者さんからの電話っぽいですが。


あ。終わった。


ナツ「どうしたの一体」

イッチー「それが……処方箋の期限が切れてしまってどうしたらいいのか、と」


ああ、よくある問い合わせじゃないですか。

処方箋、通常指定がなければ、使用期限は4日以内です。

それ以降は無効になります。


が、全部杓子定規に無効にするのは現実的ではないので、医師の許可があれば、

その後もある程度有効とみなしてその処方箋を使うことができるようにすることもあるのですが。


イッチー「処方せんの期限が切れた理由なんですけど。

      処方箋を、○○市の薬局に持っていったらしいんです」


○○市は、うちの病院からはちょっと離れてますね。

あっちの薬局のことは私もあまりわかりません。


イッチー「そしたら、この薬品は取り扱いがないといわれたと」


……うん??


ナツ「その薬ってなんなの?麻薬?」

イッチー「いえ、これです」


イッチーが電子カルテ見せてくれます。ああ、これか。

確かにあまり出ないけれど、症状のある人には絶対必要な薬ですね。

そして、あまり出ないといえど、劇的にレアな薬じゃあない。


卸に言えば、すぐ持ってきてくれるでしょうに。


イッチー「一応その薬局、近隣の薬局とかにも問い合わせをしたらしいんですが、取り扱いないって言われたらしく」


まぁ、確かに単価高いし扱い辛い薬ので、あまり在庫置きたがらないのはわかりますけど。

イッチーこの市の薬局では一切取り扱いできません、って言われたらしいです」



………は?( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚



えーと。麻薬じゃないんだよね?

麻薬類の調剤は、取り扱うのにも届出が必要ですので。届出していない薬局はどうやっても調剤が出来ない、それはわかる。


でもね。


それ以外の薬に関しては、薬剤師には、調剤応需義務というのがあるんだよ!!!


薬剤師法21条。

「調剤に従事する薬剤師は、調剤の求めがあつた場合には、正当な理由がなければ、これを拒んではならない」


私たちは薬剤師法を学んでいます。国家試験でも、ここを規定点数取らないと資格取れません。

そこでの頻出問題ですよね、この手の問題。


「その薬局にない薬の処方箋を持ってきた患者に、在庫がないからと他の薬局を紹介した」


ご本人が急いでいて待てない、他を紹介して欲しいといったとかなら別ですが。

これ、基本ノーです。これ国家試験で○にしたら点数つかないよ!


じゃあどうすればいいのかというと、卸に発注かけて、届き次第とりにきてもらうか郵送するか届けるんだよ、薬が手に入らないならお届けするのが一番丁寧だと思うけどね!



なのに届けるどころか発注すらかけないで、この市内じゃ取り扱いできませんってどういうことだぁ!?



結局、その方は、仕事の都合でうちの病院の近くにいらっしゃるとのことで。

近隣の調剤薬局の在庫確認し、薬は用意できるとのことを確認し、そちらをご案内することができましたが。



よっぽど○○市の調剤薬局にクレーム入れてやろうかと思いましたが。

一応思いとどまりましたよ普段付き合いのないところですし。



いや、ほんと。

病院薬剤師もピンキリなのはよーーーくわかってますが。

調剤薬局も大概なとこはホント大概だよなぁ。薬手に入りません、患者さんポイ、ってその後どうすんだ。


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調剤薬局から病院への問い合わせの電話は様々ですが。

割とよくありがちなのが、


「患者さんが薬が余っているといっているので、日数を変更して欲しい」


というもの。


薬剤師には意思の指示通りに薬を調剤する義務があるため、それより多くても少なくても数を調節したいとなると、病院に問い合わせがくるわけです。


うちの病院は割りと臨機応変にそういう問い合わせは答えていいことになっています。

院内規約として、ある程度は薬剤師の判断で返答し、カルテに記録すれば良いとしているのですが。


ものには限度というものがありまして。



人間、飲み忘れがあるのは仕方ありません。

薬剤師だとて、毎日毎日きっちり飲み忘れずいけるかというと自信はありません。

まして、ほとんどの患者さんは薬の素人。

理解度だって様々、生活スタイルだって様々。

それはわかっています。


でもね。



あなたそれはほとんど飲んでないだろう。



といいたくなるレベルの人も実際問題いるわけですよ。

同じ錠剤を200~300錠も余分溜め込んでいるのを発見してしまうと、思わずあなたはリスか、とつっこみの一つや二つや三つは入れたくなろうというもの。


患者さんに言わせると、「一日三回の薬のうち昼だけついつい飲み忘れてしまってたまっただけで大体はきちんとのめている」とかの主張になるわけですが。


それだけでそんなにあまるはずもありません。


しかし、薬剤師はとにかく、医師に飲めてなくて怒られるのは嫌、という心理は、子供ならず大人になってもあるようです。


しかし、うまく誤魔化そうとする患者さんから情報を聞き出し、なるべく正しく薬を飲めるように指導したり、飲めていないならば情報を医師に提供するのも私達薬剤師の役目。


なのですけれども。




さて。調剤薬局からの問い合わせの電話ですね。(調剤薬局:調剤、と略します)


調剤「すみません、今日おかかりのAさんですが。薬が余っていると仰って」


よくありがちな問い合わせですね。

今日、1日3回内服の薬が、105日分出ていますが。さて、何日分あまっているのでしょう……。


調剤「この薬は、105日分全てお手持ちがあるので、いらないと仰っているのですが」


全部!?∑(゚Д゚)


どんだけ溜め込んでるんだ、って。あれ?



過去の記録を眺めながら、あれ?と首を捻る私。

この調剤薬局、8月にも問い合わせしてきてますね。


その時の問い合わせの内容。8月の処方は、同じお薬を98日分だったのですけれど。


『手持ちが50日分あるので、48日分のみ調剤。合計98日分とした』


え、つまり。8月の時点で、手持ちを98日分に調整してるわけですよね?

現在、10月です。


一回も飲めてないとしたって、105日分全て手持ちがあるはずがない。



ナツ「……あの。8月に、そちらから問い合わせいただいているみたいなんですが」


なんで8月に98日分に調整した薬が、今105日分全部あることになってんだよ、と遠まわしに尋ねます。


ナツ「ご本人が、どちらかというと飲みたくないということでしょうか?お薬を日数分お渡ししても、このままではまたお飲みいただけないのでは?」


一回も飲めてないにせよ、ないのに薬があると嘘をついているにせよ。

ちょっと由々しき問題です。

薬がほぼ飲めていないのは間違いないでしょうし、医師には報告せざるを得ないでしょう。


というかこんな点、まず調剤薬局側で気付いてくれよといいたいですけれど。


何バカ正直に患者さんの言うとおり「薬の日数調整していいですか」とか問い合わせしてきてんだよ(;´Д`)ノ


調剤薬局では、患者さん一人一人の薬歴をつけているはずですし、医療機関への問い合わせの内容も全部記録してるはずでしょう!?



が。


調剤「ちょっとそういうことは聞いていません」


堂々と言いおったこの人!!(((( ;°Д°))))


せめて悪びれようよ!


ナツ「えーと……じゃあ、まず、ご本人に、これからどうされたいかを確認していただけますか?」


幾らこちらが薬を飲め、といったって、薬を実際に飲むのは患者さん。

渡したもの全てゴミ箱にでもやられてたら意味がありません。


本人が断固として拒否とかなれば、医師への報告・相談の内容も変わってきますし……。


調剤「じゃあいいですとりあえず薬全部調剤して渡して飲むよう伝えるので」


え。


調剤「どうもすみませんでしたー」

ナツ「ちょっ……!」


待って!!何その面倒くさいからいいや的な対応!!


電話口で叫びかけますがぶちっと切られる電話。

呆然とする私。



一応、医師に、内服がほとんどうまくいっていない可能性を報告。

内容としてはそこまで命に関わる薬じゃないのでとりあえず次回外来までこのまま様子見、となり、記録だけ残すことになったのですけれど。



あそこまで面倒くさいからやっつけ仕事、とやられるといっそ清清しい気がしなくもないですが。

残薬調整とかコンプライアンス向上って、薬剤師の仕事の一つだと思ってたんだけど違ったのかな、かな!!



次にあの調剤薬局から変な問い合わせきたら愛想良くする自信がなくて困ります。



きちんと仕事しろよーと突っ込みたくて仕方がないよぅ。


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先日後輩の結婚式に参列してきたとの記事を書きましたが、

その引き出物でちょっとしたトラブルが。


最終的には褒めるつもりなので名前出しちゃうと、高島屋の商品でした。


トラブル、といっても、些細なこと。

引き菓子が和菓子だったのですけれど、その賞味期限のシールが誤りであったと。

あんまり賞味期限気にせず、まだ持つだろーと冷蔵庫にポイポイ入れてたので、

はっきり言って私気付いてすらいませんでした。


それが、2日後には丁寧なお詫び状が届き、新しく商品をお送りするとの旨。

詫び状も、「貴殿」とか、使い回せるタイプではなく、いちいちこちらの名前を入れています。

封書も手書きの達筆。


参列者、確か90人近くいたと思うのですが全員に同じことしてると思うと気が遠くなります。



そして、新しい商品とまた丁寧な詫び状が届いたのですが、それ以外にもう一つ箱。


これまた高そうな『FOUCHON』の紅茶の缶2缶セット。


手紙によると「お詫びの品としてご賞味下さい」とのこと。

もちろん、最初に貰った商品も、間違ってたのはシールのみなのでおいしくいただいちゃうことができます。



つまり、私、気付きもしなかったトラブルのおかげで、

引き菓子2個貰えて、更にFOUCHONの紅茶の缶まで貰っちゃったわけです。



いや、そりゃ、新郎新婦にとっては、一生に一度のことにケチついたことになって大変だったかもしれません。

けど、正直一参列者にとってはラッキー以外の何物でもありません。


というか。


高島屋さすがだ。


と正直思いましたもの。

さすが老舗デパート。トラブルで株下げるどころか、逆に株上がってます。



トラブル対策で、その店とかそういうもののレベルがわかるというのはあると思います。

そういえば、昔母と銀座の資生堂パーラーにいった時も、やはり手違いで料理が出てくるのが遅くなったのですが、お詫びとして二人分のデザートプレートが振舞われた記憶があります。


世の中には、異物混入しててもすみませんで作りなおして終わりのところも沢山あるのにね。



まぁ、何が言いたいかと言うとですね。




ナツ「……なので、患者さんがお持ちになっているお薬の記載、違うようでして」


院外薬局に苦情の電話。

うちの病院から処方が出ている薬なのですけれど、10倍濃度が違うモノで薬袋に記載があります。


患者さんが持参薬持ってきて検薬してる時度肝を抜かれましたよ。


これ、濃度薄いものなら単なる咳止めですけど、濃度濃いものだと麻薬扱いですよ。

しかもそれをこんな大量って、中身も10倍濃いものでこの量だったら患者さん死んじゃうよ。


いや中身は恐らく濃度薄いほうのもので、薬袋の濃度記載間違いだと信じたいけど。


院外薬局「あー、記載が違うだけで中身は正しいものなので大丈夫ですー。すみませんねぇ、そっちでなおしといてもらえます?」


すみませんねぇじゃないコラ。その台詞はせめて患者さんに言え!!ヽ(`Д´)ノ



ミス発覚時の対応は本当に心証が変わるなぁ、と。

自戒含めて思うのでした。



とりあえずあの院外薬局には高島屋に弟子入りしてこいと説教したい本気で。


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3投2休って、何のことだかおわかりになるでしょうか。


主に抗がん剤治療に使われる単語なのですが、ようは


「3週間薬を投与し、2週間休薬する」


ということですね。

抗がん剤、種類にとっては連日投与ということもありますが、大体は薬を投与しない休薬期間というものが設けられています。



さて。抗がん剤、飲み薬のものもあるのですが、その中に「TS-1」という薬があります。

投与方法は何種類かあるのですが、その中で添付文書に基本として書かれているのが


「通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合せて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1クールとして投与を繰り返す。 」


となっています。



この場合ですと、4週間投与し2週間休薬なので、4投2休、ということですね。

例えば、患者さんの状態で、4週間の連続投与がきつい、などとなれば、3投2休に変更、ということもあるわけです。



経口の抗がん剤のいいところは、外来通院での投与が可能ということですね。

うちの病院はすべて院外処方になりますので、経口抗がん剤を患者さんにお渡しするのも院外薬局です。



さて。院外薬局で出された薬を持って、とある患者さんが入院してきました。

うちの外来の薬なので、処方はカルテですぐ確認できます。

ほうほう、TS-1を3投2休で飲んでいた、と。


さて、実際に患者さんがお持ちになった薬とその袋を見てみましょうか。

何か手書きの文字で書いてありますね。どうやらその院外薬局の薬剤師が書いたようですが。

……ん?



『3日飲んで2日休んで下さい』



……(°Д°;≡°Д°;)




3日飲んで2日休む?!3週飲んで2週休むじゃなく!?



慌ててカルテや処方を見直します。

医師は、次回外来まで5週間ある時、わざわざ3週間分処方し、コメントで「3投2休」と入れています。



どうしてそれを見て3日飲んで2日休みだと思うわけ!?

ていうか、薬剤師なら、TS-1の基本的な飲み方わかるでしょう!?

そりゃ最近、隔日投与法とか色々出てきていますけれども。


でも少なくとも、おかしいと思えば病院に電話して確認が基本なのに、その電話が来た履歴もありません。



つまり何一つ疑問に思わなかったと!?



ええ、もちろん。患者さんは院外薬局の指示のまま、間違った飲み方で延々薬を飲み続けていたことが発覚しましたとも……。

医者、大激怒。



頭抱えつつ、院外薬局への対応は対外的な問題なのでサチさんにお願いしましたが。



抗がん剤なんて慎重になりすぎるということなんてない扱いの薬なのに、どうしてこういうアバウトな指導をするかなぁ……!




そんな、真夏に涼しくなる、本当にあった怖い話でした。



生半可なオバケよりよっぽど怖いよ知識のない薬剤師。


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残業をしていたところ外線電話が回ってきます。

本来は当直者の仕事ですが、当直のサチさんは他のトラブル発生で手いっぱいだし。

どれ、私が。


ナツ「はい、薬剤科ナツです」

救急外来「あ、良かった!ナツさん。実は外線が入ってるんだけど薬の専門的なことで僕らじゃわからなくて。電話回してもいいかなぁ?今日産婦人科受診した患者さんなんだけど」


馴染みの救急外来の看護師さんでした。

わけのわからん電話はとりあえず薬剤科に回すという不届きモノもいますが、この人がそう言うなら本当に薬関連で困ってるんだなぁ、ということで引き受けます。


ナツ「お待たせいたしました。薬剤科ナツと申します」

患者さん「あ、すみません、今日そちらの産婦人科にかかったんですけど!」


声の調子、どうもちょっと怒ってらっしゃいますね。

どうしたのでしょう。

お名前を伺って、電話しつつ電子カルテを開きます。


受診理由は……生理不順か。なるほど、それでホルモン剤が出た、と。


患者さん「Aという薬をまず飲んで、月経が来たら5日目からBという薬に変えるよう先生に言われたんですが。

      ○○調剤薬局で薬を貰ったら、Bという薬は月経1日目からの薬だから

      先生が間違っているから1日目から飲むようにって言われたんです!」


Σ(゚д゚;)


先生が間違ってるとか断言しちゃったんですかその調剤薬局。


そりゃ確かに通常Bという薬は月経開始日から内服する薬ですが。

でもAという薬の併用があるので、あえて内服開始をずらすということは考えられること。


なのに先生が間違ってるとか言っちゃったの!?


ナツ「確かに通常Bという薬は月経1日目から開始することが多い薬ですが、

   今回は先にAという薬を飲んでいますから、先生があえて開始日をずらしたことは

   考えられます。勿論、ご不安でしょうから、再度先生に確認してご連絡致しますね」


なるべく落ちつき払ってお答えしましたが、内心では


せめて患者さんに間違ってるとか言っちゃう前に一言病院に問い合わせしろよとその調剤薬局への怒りが煮えたぎっていましたよ!



残業時間帯だったので既に医師は帰宅後だったのですが、下手にトラブルになっても困るので、

申し訳ないのですが先生の携帯電話にかけてしまいます。

産婦人科医は分娩の関係で急な電話を受けることが多いので、こういう携帯への問い合わせもわりと嫌がらず受けてくれるんですよね。


結論から言うと。


やっぱり先生はあえて通常とは少しずらした薬の使い方を指示したのでした。



つまり、先生間違ってない。勘違いで5日目からを指定したわけではない、と。



と、問い合わせして良かったよぉ。

間違ってるとか勝手に断言しやがった調剤薬局め覚えてろ……!


とにかく、患者さんにお答えしないと。

携帯に電話して、やはり、先生はあえて5日目からを指定していたので、医師の指示通り薬を内服するよう伝えます。


うわぁ患者さん怒ってる怒ってる。


患者さん「もう薬剤師さんの言うことなんて一切信じません!先生の言うことを信じます!」

ナツ「あ、はは……そうですね……。申し訳ありません、一応私も薬剤師なもので……。

   その調剤薬局には、こちらからも注意をしておきますので……」


患者さん、私に対して怒ってるわけではなかったのですが。

薬剤師と言うものに対して不信感が芽生えてしまったようですorz



ものすごいとばっちりだよ!!・°・(ノД`)・°・



ちょうどトラブルを片付けてきたサチさんが戻ってきたので事の顛末を報告。

そしてついでに。


ナツ「えーと、その○○調剤に、抗議の電話かけていいですか」

サチさん「……いや、私がかけるから!!」


私がかけると喧嘩になると思ったか、サチさんが変わりに穏便にお願いという名目で注意の電話かけました。

くそうやっぱり大人だサチさん。




でもちょっと喧嘩したかったぞ、覚えてろ○○調剤!!


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新しく入院になった患者さん。胃腸障害ですね。

主任がその日の担当だったので、チェックして……。


あ。なんかきーっ!ってなってる。


ナツ「どうしたんですか一体」

主任「もう信じられない!」


カルテ一緒に覗き込みます。

普通の胃腸炎障害に見えますが……あれ?


持ってきてる薬、おかしくないかコレ。



ご入院になる患者さんは、基本的に、現在内服中の薬に関しては持参していただくことになっています。

それを使うかどうかは入院後の主治医の判断になりますが、参考になりますので。



しかし、コレ、普通併用しないよなぁ。



主任「コレね、うちの外来の薬なの」

ナツ「まぁそれはわかりますが。でも、なんで両方飲みかけなんですか?

   普通、片方飲み終わってからもう片方飲みますよね?」

主任「両方飲んで具合悪くなっちゃったの……!」

ナツ「え”」


患者さんが持ってきた薬は、ピロリ菌除菌セットであるランサップと、タケプロンという胃酸を押さえる薬でした。

問題は、ランサップというのは3種類の薬(抗生剤2種類+タケプロン)のセットであり、その3種類中にタケプロンも含まれるということです。


当然、ランサップを飲んでいるとき、わざわざ追加で同じタケプロンを飲んだりしません。

ランサップを1週間飲みきったあと、追加でタケプロンのみ継続で内服、というのはよくありますが。


そんなのは薬剤師としては常識。

患者さん自身はわからなくても仕方がないですが、飲み間違えないよう薬の説明をするのも薬剤師の役目。


今回の場合、一緒に飲んじゃったせいで飲みすぎで具合悪くなった、ということですね。



というか、外来の処方箋の発行歴を見てみると。


処方医、きっちりと、「ランサップ内服終了後にタケプロン内服開始」とコメント入れてるんですが?


ナツ「あー……患者さんの理解怪しかったんですかね?」


認知症の患者さんとかだと、これを飲み終わってから別の薬開始して~とかいっても難しいから……。


と思いますが、主任、首を横に振ります。


主任「違うの、本人はしっかりしてるの」

ナツ「じゃあなんで」

主任「○○調剤薬局で、薬貰う時、一緒に飲むよういわれたんだって……!」



えっっ( ̄□ ̄;)



いや。いやいやいや。

処方箋にもきっちりと主治医のコメントが載ってますし。

たとえそれがなくなって、薬剤師として、ランサップとタケプロン、同時併用しないのは常識でしょ?

だって同じ成分含まれてるんだから。


実際患者さんが具合悪くなって入院になってますし、そもそも主治医の処方箋のコメント無視ということになるので、主任が○○調剤薬局に抗議の電話をかけます。


私はその場にいなかったのですが、戻ってきたら凄く主任が腑に落ちない顔。


ナツ「どうしたんですか、謝ってこなかったんですか?」

主任「それが……薬袋も○○調剤薬局のなんだけど。

   指導した薬剤師の名前書いてあったから伝えたんだけど。


   そんな薬剤師いませんって言われた」


はい!?(((゜д゜;)))


え、どうしようごめんなさい。意味がわからない!!


しかしそう開き直られてしまうとこちらもどうしようもなく一旦話は打ち切りになったらしいですが。

えーーいやいや、そんな、記録残ってるのに薬剤師いないとかいわれても!!



それからしばらくたって、件の○○調剤薬局から電話。

主任がものすっごい渋い顔。


ナツ「ど、どうなったんですか……?」

主任「そういえば新しく入った薬剤師がいました、その人が言ったのかもしれません、って」



をぃ。



いくら新しく入ったばっかといっても、患者指導させてる薬剤師いませんとか言うとかどうなの!?

っていうかその薬剤師ダメすぎないか!?そんなの、まだ患者さん指導させちゃダメだろう!!



どうも新人ではなく、逆におじいちゃん過ぎて薬がわからなかったらしいですが。


いや……患者さんに害を与えちゃうような人は、指導しちゃいけないと思うんだ私……。



私は担当じゃなかったのでその後の顛末は知らないのですが。

怖すぎるよ頼むよ新人教育ちゃんとしてくれ……!



とか思っていたら、その後そのおじいちゃん新人薬剤師からの電話がかかってくることがなくなりました。クビになったんでしょうかもしかして。それはそれで怖くてつっこめない。


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休日はやらないらしいですが、関東圏では平日は輪番停電が行われていますね。

各地区を平等に割り振って、といっても。実際に見てみると都市圏はほぼ行われていなかったりと、

色々不公平な点が見受けられますが。


とにかく、節電はしなくてはなりませんし、そのための輪番停電も仕方ないでしょう。


いつでもこいや停電ーー!!


と思っていたのですが、なぜか私未だに一度も停電に遭遇しておりません。



自宅はとにかくとして、職場も。なぜだ。

どうも、職場の周りは停電するにも関わらず、うちの病院だけは停電しないよう。


停電しないのはありがたいといえばありがたいのですが、周りが不自由な生活強いられてるのを見ると、腑に落ちないというか自分が悪いわけでなくても申し訳ない気持ちになります。


そして、申し訳ない気持ちになるだけならば自分の心持ちの問題ですむのですが、それ以上の問題。


それは、職場は停電しないくせに、職場の周り、具体的に言うなら、院外薬局は皆停電するということ。


現在、うちの病院では、ほぼ全ての処方箋は「院外処方」

院内の薬剤科では、入院患者さんの薬をメインで調剤しています。

外来の患者さんについては、病院からは「処方箋」のみ発行し、患者さんにそれを各々の調剤薬局にお持ちいただいて、それぞれの薬局で薬を貰ってもらう、ということですね。


が。


病院は停電なし、周りは停電中。


そうなるとどうなるか。


処方箋は貰ったのにすぐには薬を貰えない患者さん大量発生。



もちろん、ただ手をこまねいてその事態を眺めているわけではありませんよ。

なるべくスムーズに、あいている薬局をご案内できるよう、情報収集を行います。


とりあえず、この付近の調剤薬局を10件ほどリストアップし、FAXで「輪番停電に関するアンケート」のお願いをします。


「輪番停電中、処方箋は受け付けますか?また、輪番停電の前後どれくらいから調剤をストップしますか?」


というもの。



たとえば、6時20分~9時20分までの停電の時。

その場合、9時20分にはお店あけるのか、準備があるからもう少し後からなのか。


16時50分~19時50分までの停電の時、最終処方箋受付は何時なのか。

16時50分に受け付けをして即座に薬を渡すことはなかなか難しいですね。

調剤の機械も動かなくなりますし。

その場合、何時までなら受け付けてくれるのか。


15時20分~18時20分の場合なら、18時20分以降の閉店までの時間、お店をあけてくれるのか否かも気になるところ。

受け付けてくれるなら助かりますが、早めに店じまいされてしまうなら、その日は夕方以降はその調剤薬局がやっていないことをアナウンスしなくてはなりません。




そんな感じでアンケートを取ったサチさん。

結果を見て、なんだか頭を抱えています。


ナツ「ど、どうしたんですか、サチさん、一体」

サチさん「いや、大部分の薬局はやる気に溢れてるというか。

      停電中に受け付けた処方箋はその日のうちに調剤してお届けするとか。

      停電前後もできる限り処方せん受け付けて、患者さんが困らないようにしてくれてるんだけどね


言いながら、私の前に差し出される、とある調剤薬局のアンケート結果。


門前薬局。病院の目の前にある薬局。

つまりうちの病院の処方箋を持って行く患者さんが、もっとも多い薬局ですね。


アンケート結果。


夕方の時間帯が停電の場合は早めに店じまい。

その日に受け取った処方箋は状況次第だけどその日に薬渡せるとは限らないよ!

9時20分~12時20分の停電の時は、13時までお店あけないよ!

12時20分~15時20分の停電の時は、とりあえず12時でお店しめてみるよ!!

あとは臨機応変にね!でも無理はしない方針!!


ええーーー!?( ̄□ ̄;)!!


何このやる気のなさすぎる結果。


サチさん「患者さんに薬どこで貰えって言うつもりなんだろう」

ナツ「自分のとこ以外のどこかの薬局探してねってことなんじゃないですか」


そりゃ、確かに、停電時間帯の人件費とか考えたら、いっそお店しめちゃった方が経営的に賢いのかもしれませんが、でも、医療者としてそれはどうなの??


ていうか本来18時半までの薬局のくせに、15時20分で停電終わるのに12時でお店しめるって。


ナツ「うん、もういい勝手にすればいい。

   でももうお前はうちの病院の門前薬局名乗るな……!」


思わず吐き捨ててしまったのですが。

これくらい言われても仕方ないと思うのです。


法律上できないのですが、どこか別の門前薬局誘致できないかなー。ほんとに。



輪番停電の時のやり方で、結構、その薬局のやる気は見えてくるものですね。


テーマ:

インフルエンザ全盛期ですね!


当直をやっていてタミフルが動き出すと「ああ、冬も盛りだなぁ」とかみ締めます。



そんなわけで救急外来ごちゃごちゃの当直中に、外線電話が。

え、何、この忙しいのに。


電話を取り次いだ受付いわく、今日日勤時間帯にうちの外来にかかった方のご家族だとか。

カルテ見ると確かにご本人はご高齢なので、娘さんとかでしょうか。

カルテを開きながら電話に出ます。


ナツ「お電話変わりました。薬剤科のナツと申します」

患者ご家族(以下Faと表記)「あ、すみません、今日、母がそちらにかかりまして…」

ナツ「はい、そうのようですね」


カルテを見ます。処方内容は前回受診時と変わりありませんね。

特別変わったことなどなさそうですが…。


ナツ「どうなさいましたか?」

Fa「それが…お薬、病院のすぐ近くの薬局で貰ったんです。一包化してもらって」


あげられた薬局の名前は、なるほどうちの病院の目の前の薬局ですね。


そして、一包化。ご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

薬を毎日10錠も20錠も飲む方は、「これが朝でこれは朝夜で~」と一個一個あけていると、日が暮れる上に間違えるリスクが高くなります。

というか、一応薬のプロということになっている私だって飲めないよこんなの、という種類の薬を飲んでいる方も結構多い。


そういう場合、医師の同意があれば、「一包化」といって、朝の薬、昼の薬、夜の薬、とそれぞれまとめてパッキングしてもらえるんです。

これ、病院で入院患者さんにやる場合はサービスですが、院外薬局でやる場合はちょっと手数料かかります。


が、それでも、手間隙考えたら安いものだと思うので個人的には割りとオススメ。



なるほど、この患者さんも、沢山種類飲んでますもんね。一包化したほうがよさそうです。



Fa「それが…家に帰って、薬見てみたら。足りないんです!」

ナツ「……足りない、というと?」


調剤ミス?人が作っている以上、ありえないことではありません。


Fa「朝の薬のうち、入っていないのが~~と~~と」


しっかり薬品名あげられます。

……し、しっかりしてるなこのご家族。


話を聞いてみると、朝の薬2種類、夜の薬が2種類足りないと。

しかも、どちらも、色のついた割と目立つ薬。


うーん。私の経験からいって、真面目に調剤やってればこんなに薬抜けてたら普通気付きますが途中で。


しかし、このご家族は電話で話す限り相当しっかりしてるから、勘違いってことも少なそうですし…。



問題は、この薬を調剤したのはうちの病院ではないということ。

たとえ調剤ミスでも勘違いでも、どちらでも、当直中に私が対応できることではなさそうです。


ナツ「…では申し訳ないのですが、調剤薬局に直接連絡して確認していただくのがいいかと…」

Fa「それが、もう薬局しまっちゃってるみたいで、連絡とれなくて」


時計を見ます。

ああ、確かにもう終わってる時間。


ナツ「お手持ちの薬で、以前のもののあまりはもうないですか?」

Fa「もう全くないんです」


う、うーん。



さてどうするか。

抜けてる薬は狭心症の薬と降圧剤。


正直、土日の内服が抜けてもそれでいきなり発作が起こるリスクは非常に低い。


ただ、「月曜日まで飲まないでいて、月曜日に薬局あいたら確認してください」とかいって、万一、その間に発作起こったら、私責任取れません。



ナツ「…もし、お薬持ってきていただくことが可能ならば、とりあえず調剤薬局に連絡が取れるまでの日数分、足りない分をこちらでお渡しすることはさせていただきますが…」

Fa「わかりました、ありがとうございます!」


く、来るんだ…orz


いえ、仕方ないですが。

盛り上がってる救急外来ラッシュを見るとちょっとリアルにorzってなります。




その後しばらくして、ご家族が薬を持って来院。

内容を拝見すると確かに薬が二種類ずつ抜けています。

とりあえず、余裕を見て3日分、足りない薬をお渡ししておきました、が。



調剤薬局。

あんな目立つ薬、しかも2種類ずつ抜けたまま渡すってのはいくらなんでもどうなんだ。



いや、人間なのでミスはありえますが!

でも普通、誰かが調剤したら必ず別の人が監査するはずなんですが、監査機能働いてないよ!!


とりあえず、月曜日になったら調剤薬局にうちの病院からも連絡してみないとなー。



ってだからなんで私が当直の時に変な仕事が沢山来るんだろう(遠い目)

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