福島第1原発事故:県民1324人が東電幹部らを告訴

毎日新聞 2012年06月11日 21時26分(最終更新 06月11日 23時26分)

原発事故責任者の刑事裁判を求め、福島地方検察庁へ告訴状の提出に向かう福島原発告訴団=福島市で2012年6月11日、石井諭撮影
原発事故責任者の刑事裁判を求め、福島地方検察庁へ告訴状の提出に向かう福島原発告訴団=福島市で2012年6月11日、石井諭撮影

 告訴団長の武藤類子さん(58)は会見で「県民が一つになり『黙っていないぞ』と行動することで力を取り戻したい」と話した。

 保田行雄弁護士は「家族がバラバラにされ、古里を奪われた罪深さを問う必要がある」と意義を語った。

 福島県浪江町で被災し、避難所など9カ所を転々とした告訴人の橘柳子さん(72)は集会で「私は国策によって2度も棄民された」と訴えた。1度目は、中国東北部・旧満州からの引き揚げのこと。敗戦後、生活を立て直そうと苦労していた両親に、今の避難者の姿がダブり、「国に捨てられた」と感じるという。

 告訴人は、裁判とは縁のない生活を送ってきた市民たち。集会では「被災者はもっと怒りを表すべきです。事故によって受けた傷は、あまりにも深すぎます」との声も聞かれた。原発事故で県民は、10万2045人が県内に、6万2038人が県外に避難し、3万2589人が仮設住宅の生活を余儀なくされている。【清水勝、深津誠、三村泰揮】

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