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水俣病研究 原田正純医師が死去
6月11日 23時51分

公害の原点と言われる「水俣病」の研究の第一人者で、半世紀にわたって患者の診察を続けてきた医師の原田正純さんが、11日、急性骨髄性白血病のため、熊本市内の自宅で亡くなりました。
77歳でした。

原田さんは、昭和9年、鹿児島県に生まれ、昭和34年に熊本大学医学部を卒業して医師となり、翌年から水俣病の研究に携わりました。
昭和37年には、母親の胎内で有機水銀の影響を受けた「胎児性」の水俣病患者の存在を発表し、水銀が母親の胎盤を通ることはないとされていた当時の世界的な医学界の定説を覆しました。
原田さんは、ごく最近まで水俣に通い胎児性患者の診察を続けるなど半世紀にわたり医師として水俣病に関わり続けました。

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