三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、白いオタマジャクシが展示されている。順調に育てば1~2週間で陸に上がってアマガエルになる見込みで、水族館は「白いオタマジャクシの展示は初めて。珍しいのでぜひ見にきて」と呼びかけている。
このオタマジャクシは5月24日、会社員の山下浩輝さん(27)が同県志摩市磯部町の水田で農作業中に発見。6月1日にかけて順次捕獲し、計13匹が水族館に持ち込まれた。体長2~5センチで、うち6匹が水族館の「日本の川ゾーン」で展示されている。
体が白いのは、劣性遺伝や突然変異でメラニン色素がなくなったためと考えられ、やがて白いアマガエルに育つはず。飼育担当者は「これまで青色や透明のアマガエルが持ち込まれたことはあるが、白いオタマジャクシはなかった。自然界では目立つために捕食されやすく、生き残るのは少ないと思う」と話している。
同水族館ではほかに、5月20日に尾鷲市沖で捕獲された白いナヌカザメ(体長約1メートル)なども展示している。