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肺炎新治療法 生存率は英の半分程度
6月11日 4時16分

肺炎新治療法 生存率は英の半分程度
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おととしから去年にかけて、当時の新型インフルエンザで重い肺炎になり、肺の機能を一時的に代行する装置で治療を受けた患者の生存率は、イギリスなどの半分程度にとどまったことが専門の学会の調査で分かりました。

インフルエンザで肺炎が重症化すると、人工呼吸器が役に立たなくなるため、肺の機能を一時的に代行するECMO(エクモ)という装置で血液に直接酸素を供給する治療法が普及し始めています。
日本集中治療医学会と日本呼吸療法医学会は、おととしから去年にかけて、当時の新型インフルエンザで重い肺炎になり、ECMOを使った21歳から63歳の患者14人の経過を詳しく調査しました。その結果、回復したのは5人で、生存率は35.7%にとどまったことが分かりました。
入院前に持病のあった患者はいなかったものの、13人に肺以外からの出血や血管が詰まる合併症が起きていたということです。
ECMOによる治療の生存率は、スウェーデンで92%、イギリスで73%、オーストラリアとニュージーランドで71%と報告されていて、日本は半分程度となっています。
調査を行った日本医科大学の竹田晋浩准教授は「全身状態の管理など、治療法に対する理解が不十分だ。毒性の強い新型インフルエンザなどに備え、治療技術の向上に早急に取り組むべきだ」と指摘しています。

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