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核燃料サイクル 報告書を検証開始
6月11日 19時15分

核燃料サイクル 報告書を検証開始
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国の「核燃料サイクル」の見直しを巡って、原子力委員会の作業部会が公表前の報告書の原案を、原子力を推進する関係者に非公開の場で配っていた問題で、内閣府は副大臣を座長とする検証チームを立ち上げ、委員会事務局の聞き取りを始めました。

内閣府は、後藤斎副大臣を座長とする検証チームの初会合を11日午後、開きました。
原子力委員会の作業部会は、原発事故を踏まえた「核燃料サイクル」の見直しの選択肢を盛り込んだ報告書を先月まとめましたが、公表前の原案を非公開の勉強会で経済産業省や電力会社など、原子力を推進する関係者に配っていたことが明らかになりました。
後藤副大臣は、「国民の信頼を回復するために重要な作業で、非公開の勉強会が、わが国の政策に影響を与えたのか、しっかり検証したい」とあいさつしました。
検証チームは、原子力委員会事務局の参事官から、勉強会を設置したいきさつや必要性について聞き取りを非公開で行いました。
参事官は、「情報収集のために勉強会を始めた。推進側の意向を報告書に反映させた事実はない」と説明したということです。
検証チームは、原子力委員会の事務局のほか、作業部会のメンバーなどから聞き取りを行って、来月中に結果をまとめる方針です。
「核燃料サイクル」の見直しの選択肢を盛り込んだ報告書は、国のエネルギー政策を検討している有識者会議、「エネルギー・環境会議」に提出される予定で、検証チームには厳しい調査が求められています。

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